保険の話:火災保険

火災保険の基礎知識

火災保険は火災に関しての保険になりますが、どんな場合に有効となるのでしょうか。そして、どのくらいの保険料が必要になるのでしょうか。

火災保険は地震保険とは違う、保険会社によって保険内容や保険金額が変わるところもチェックポイントです。

火災保険の契約期間は最大10年

火災保険は数年前まで6年以上36年以内の長期契約が基本としてありましたが、2017年現在、火災保険の長期契約は最大でも10年となりました。

 

火災保険の保険料相場

火災保険は、各損害保険会社によって保険料が変わります。基本のプランを設定してそこにオプションを追加する所や、一つ一つ必要な保険を積み上げていくプランなどその会社によってばらばらです。

したがって相場を調べることが必要になってきます。

数社の損害保険会社に同じ補償内容を見積もりしてもらい検討するのが一番です。

その際に、特約となる保険があるかどうか、付帯できるかどうかも確認しましょう。

 

火災保険で備えることができる災害

火災、落雷、破裂、爆発、風災、雹災、雪災、水災、盗難、破損、汚損などがあります。

これらに対応する多くのプランがあり、保険会社によってまちまちです。

全てに対応できるプランもあるかと思いますが、保険料が高額になってしまうので、必要な災害をチョイスできるものがベストです。

 

例えば・・・

地域の市区町村役場には【 ハザードマップ 】が備えてある場合があります。

そこには、地域の危険場所が記載されており、洪水・氾濫・土砂災害・津波等のおそれがある場所などが分かりやすく掲載されています。

水災害に遭わないような場所であれば、水災リスクが低いと考えられますので、保険から省き保険料を引き下げることができます。

 

ネットで見るあなたの街の ハザードマップ  国土交通省ハザードマップポータルを検索

 

火災保険の特約

火災保険には基本となる補償プランとオプションとなる特約があります。

  1. 家財保険特約
  2. 地震保険特約
  3. 類焼損害特約
  4. 個人賠償責任補償特約

1.家財保険特約

建物の補償では家財に関する損害は補償されません。その場合に必要になってくるのが家財保険特約です。

 

2.地震保険特約

火災で家が燃えたとしても、地震が起因となる火災には地震保険に入っていないと補償されません。最大でも火災保険の半額までの補償となりますが、リスクを考え加入する人が増えています。

 

3.類焼保険特約

自分の家が火元となり、近隣の家まで焼失させてしまったというとき通常の火災保険では近隣の方までは補償されません。そのような場合に補償されるのが類焼保険特約です。近隣との距離が近いというい人にはお勧めです。

 

4.個人賠償責任補償特約

他人にケガ等をさせたり、他人の物を壊したりした場合の法律上の賠償費用を補償します。

 

 

保険の対象となる建物の構造級別について

  • M構造(マンション構造)
  • T構造(耐火構造)
  • H構造(その他構造)

と大きく3つに分かれます。

一般的な戸建て住宅の場合、T構造かH構造に分かれます。

T構造:コンクリート造(鉄筋コンクリート造・鉄骨コンクリート造・コンクリートブロック造・レンガ造・石造)

H構造:木造や土蔵造(枠組壁工法(ツーバイフォー・ツーバイシックス)は木造)

 

しかし、H構造に当てはまる造りでも耐火基準が下記の場合はT構造と判断されます。

  • 耐火建築物
  • 準耐火建築物
  • 省令準耐火建物

 

耐火基準に関しては建築確認申請もしくは施工業者・パンフレットを確認しましょう。

これにより、保険料が大きく変わってきます。