住宅ローンの仕組み③フラット35の基本

住宅ローンは民間住宅ローンと公的住宅ローン、その他(社内融資など)いくつかの借り入れ先の検討ができます。

民間住宅ローンは、皆さんがお金を預金している銀行等から融資を受けるものなので理解しやすいと思います。

民間住宅ローンの一例

  • 銀行
  • 信用金庫
  • 信用組合
  • JA
  • 生命保険会社
  • 住宅メーカー系

フラット35はどうでしょう。

フラット35は住宅金融支援機構という公的機関が運営している住宅ローンのことです。取り扱いは銀行などの民間機関や融資専門株式会社が受付しています。

この住宅金融支援機構は、一般の金融機関による住宅の建設等に必要な資金の融通を支援するための貸付債権の譲受け等の業務を行なっており、災害復興建築物の建設等に必要な資金の貸付業務を行い、住宅の建設等に必要な資金の円滑かつ効率的な融通を図り、もって国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与するとしています。

 

フラット35:全期間固定金利型

 

フラット35は、長期固定金利の融資を希望する方には選択肢の一つに入る融資となります。

民間金融機関や金融会社と住宅支援機構が提携して提供している全期間固定金利型住宅ローンです。

資金受取時(融資実行時)から返済終了までの借入れ金利・返済額が確定するので、長期のライフプランが建てやすくなるというメリットがあります。

 

フラット35のメリット4つ

  1. ずっと固定金利で返済額が確定
  2. 質の高い住宅取得は金利を下げて応援
  3. 保証料0円・繰上げ返済手数料0円
  4. 返済中の安心サポート

 

フラット35の商品一覧(リフォーム等除く)

  • フラット35
  • フラット35S
  • フラット20
  • フラット20S
  • フラット50

 

お借入れ返済期間により3つの商品

  • フラット35は返済期間20年以上35年
  • フラット20は返済期間15年以上20年
  • フラット50は返済期間36年以上50年 (アシューマブルローン:債務継承型)

※アシューマブルローンは、債務継承型ローンと言われ、借り入れ対象となる住宅を売却する際に、フラット50を利用された方の金利をそのままで借り入れを引き継ぐことができるローンです。

フラット35と20の「 S は、住宅金融支援機構の定める、良質な住宅において金利優遇制度が設けられています。

通常フラット金利より5年間もしくは10年間-0.3%優遇してくれる商品です。

金利引き下げ幅に関しては、2017年10月1日以降の申し込みから-0.25%になります。

また、これらの優遇金利は予算がありますので、予算額に達する見込みとなった場合は受付が終了となります。ホームページ上でお知らせしています。

また、子育て支援型・市域活性化型のフラット35があり、地方公共団体と機構が連携して要件に当てはまる世帯への融資に、当初5年間-0.25%金利優遇があります。

フラット35Sとの併用が可能なので、合わせて-0.5%の金利優遇が可能です。

2017年9月30日以前に申し込みが可能な方は-0.55%優遇となりますのでお急ぎください。

 

フラット35の商品概要基本

申し込みいただける方

  • 申し込み時年齢70歳未満のかた(親子リレー返済の場合は70歳以上でも申し込み可)
  • 日本国籍の方、永住権をお持ちの方、特別永住の方
  • 年収にしめる割合(返済負担率)
    • 年収400万円未満は30%以下
    • 年収400万円以上は35%以下

資金使途

  • 申し込みご本人様又はご親族がお住まいになるための新築住宅建設・購入または中古住宅の購入

対象住宅

  • 一戸建て住宅等 70㎡以上
  • マンション等  30㎡以上

お借入額

  • 100万円以上8000万円以下(1万円単位)建設費・購入価額以内

お借入期間

  • 15年以上35年以内(完済時年齢80歳-1歳が上限)
  • ご本人もしくは連帯債務者の年齢が60歳以上の場合は10年

お借入金利

  • 全期間固定金利(20年以下・21年以上により異なる)
  • 融資率(9割以下・9割以上により異なる)
  • フラット35Sは優遇引き下げ金利あり
  • 融資受取時の金利が適用されます
  • 借り入れ期間により金利が変わります

ご返済方法

  • 元利金等もしくは元金均等
  • ボーナス併用あり

担保

  • 住宅支援機構の第1順位の抵当権設定あり

保証人・保証料

  • 必要なし

団体信用生命保険

  • 任意加入(特約料はお客様ご負担)

火災保険

  • 任意の火災保険もしくは火災共済に加入(保険料はお客様ご負担)

融資手数料・物件検査手数料

  • 融資手数料は取り扱い金融機関により異なります
  • 物件検査手数料は検査機関・適合証明技術者により異なります

繰上げ返済手数料

  • 必要ありません
  • 一部繰上げ返済の場合、繰上げ返済日は毎月の返済日となります
  • 金融機関窓口での繰上げ返済は100万円からとなります

インターネット「住・My・Note」利用の繰上げ返済金額は10万円から可能

繰上げ返済の2つの方法

返済中の繰上げ返済には2つの方法があります。

  1. 期間短縮型(毎月の返済額を変えず、返済期間を短縮する)
  2. 返済額軽減型(返済期間を変えず、毎月の返済額を変える)

機構団体信用生命保険特約制度

機構団体信用生命保険特約制度とは、ご加入者に万が一のことがあった場合に、【 フラット35 】の残りの債務が全額弁済される保証制度です。

機構団体信用生命保険特約制度の特約料は、ご加入者に毎年お支払いいただきます。

2017年10月1日から機構団体信用生命保険料が金利上乗せが可能になります。

※詳しくは、下記リンクからご確認ください

特約料

参考借入額 1000万円、元利均等返済、返済期間35年の場合

  機構団信 3大疾病
1年目 35,800円 54,700円
5年目 33,500円 51,100円
10年目 29,200円 45,600円
15年目 25,700円 39,200円
20年目 20,800円 31,800円
25年目 15,100円 23,100円
30年目 8,600円 13,100円
35年目 900円 1,400円
総支払額 745,400円 1,138,900円

借入れ金額が2000万円の場合上記特約料の2倍となります。