ハウスメーカー注文住宅の価格はいくら?メーカー別坪単価を紹介!

ハウスメーカーを検討する時に気になるのが家の価格がいくらなのか?

凄く気になりますよね。展示場へ足を運んでも、ズバリいくらですか?とは聞きづらいし、「 それぞれですよ! 」なんて答えも。

そうですよね!注文住宅と言えば、自分のこだわりを反映させて

【 世界に一つだけの自分の家 】を完成させるわけですから。

また、聞いてしまえば、営業マンに『んっ!このお客様は建てる計画があるな!』と感ずかれそうでしつこく訪問されたらイヤだ!なんてことも頭をよぎります。

でも自分達に買える価格帯の家なのかどうか?は凄く気になりますね!

誰しもが思うこの価格に関する悩み!

 

今回は、各ハウスメーカーの坪単価を調べてみたいと思います。

ハウスメーカーの価格(値段)は、定価というものがほとんど存在しません。買う方がオーダーするものによってそれぞれ積み重なる価格が違うからです。

  • 家を建てる土地の地盤は良いのか悪いのか?
  • オプションはつけるのか付けないのか?
  • 建てたい大きさによって単価も変わってくるし

いろいろな要素が価格に絡んできます。

 

とは言っても、幅はあるにしろある程度の目安はあるでしょう。ということで

各ハウスメーカーの価格なども出ている、住宅産業新聞という業界紙に記載されていた内容を見ていきます。ただし、そのまま掲載は出来ないので大雑把な価格帯での表記にしていることをご理解ください。

ハウスメーカーは、何種類もの住宅タイプを販売しています。その中でも、一番売れ筋の商品があります。その商品が、ハウスメーカーの中での販売価格の平均値になるのです。その価格で調べたものを表にしてみました。

ハウスメーカー大手中堅の価格相場(約40坪)

ハウスメーカー 主構造(メイン) 平均価格帯/1坪単価
積水ハウス ラーメン(鉄骨)  60万-85万
大和ハウス 鉄骨  65万ー80万
へーベルハウス 鉄骨 65万ー90万
三井ホーム ツーバイ(木造)  55万ー80万
住友林業 軸組み(木造)  55万ー85万
セキスイハイム 鉄骨  65万ー80万
ミサワホーム 木質  65万ー75万
パナホーム 鉄骨 50万ー80万
トヨタホーム 鉄骨 50万ー75万
一条工務店 ツーバイ(木造) 60万ー70万
スウェーデンハウス ツーバイ(木造) 65万ー100万
住友不動産 ツーバイ(木造)  45万ー80万
タマホーム 軸組み(木造) 30万ー60万
東急ホームズ ツーバイ(木造)  50万ー100万
東日本ホールディングス 軸組み(木造) 55万ー65万
ヤマダエスバイエル 木質(木造) 50万ー65万

いかがでしょうか。

予想をしていた価格帯のメーカーはありましたでしょうか。

ここに出ている価格は、電話リサーチした結果と専門誌等による価格を照らし合わせた目安となります。

どこのメーカーも一つの商品というわけではなく、タイプ別に価格設定が違ってくることも頭に入れておいてください。

住宅価格は大きさによって坪単価が変わる

住宅の価格は家の大きさによって価格(坪単価)が変わります。

例えば、40坪の坪単価が50万円だったとしましょう。

坪数が少なくなると単価は上がり、大きくなると単価は下がる

39坪・38坪・37坪・・・と小さくなるにつれ51万・52万・53万・・・と上がります。

41坪・42坪・43坪・・・と大きくなるにつれ49万・48万・47万・・・と下がります。

この価格上昇下降比率は例えばの話なので、必ずこうなると言うものではありません。数百円単位かもしれませんし、数千円単位かもしれません。某ハウスメーカーは数円単位で変わっていましたね。

40坪の坪単価設定50万円の中に入っている設備は、35坪になろうが、45坪になろうが変わりません。なので、設備以外の床面積が増えれば作る費用はそんなにかからずにできるので、大きくなるにつれ単価は下がることになります。

一般的な住宅に含まれる設備としては、キッチン・バス・トイレなど。この設備は2世帯などの住宅にならない限り最低限の必要数がついてくるものです。

平屋の場合も基本的な考え方は同じです。しかし、ほとんどのハウスメーカーでは2階建ての単価よりも高くなります。

その理由は、同じ総面積だとしても平屋の場合は基礎面積や屋根面積が増えることで施工する面積が増えることが大きな要因となります。

坪単価とは、ハウスメーカーが決めた数字

坪単価と一言で言っても、ハウスメーカーごとに価格設定や標準仕様設定をしているので、希望の間取りや設備を入れた見積もりを見てみないと本当の単価は出てきません。

例えば、坪単価50万円です!と謳うハウスメーカーが2社あったとします。

あるハウスメーカでは、

『当社(A社)の基礎は建築基準法をクリアで、しっかりとしていて大地震が来ても安心ですよ』

と言われ安心していたが、2件目のハウスメーカーで聞くと、

『A社のハウスメーカーの基礎は建築基準法ぎりぎりの寸法で作っていて、わが社(B社)は基準法の1.2倍の強さをだしています』

なんてことが普通にあります。

また、窓にも違いが多く存在します。

『当社(B社)の窓は、業界トップクラスの複層Low-eガラスサッシが標準です』

サッシランクも★4つの最高等級です

『当社(A社)日本発!トリプルガラス樹脂サッシが標準仕様です』

とか。

★サッシランクとは

窓の性能を一目で見てわかるようにしたもの(日本の基準)

性能表示 熱貫流率:U値
★☆☆☆  4.65 超え
★★☆☆ 3.49~4.65 
★★★☆  2.33~3.49
★★★★ 2.33 以下

4つが日本のサッシの中での最高等級を表しています。しかし、この等級自体が低レベルな基準となっており、最高等級の2.33は実質住宅業界では最低レベルに近い数値となっています。

2社目のトリプルガラス樹脂サッシはU値が1.0前後の商品がほとんどなので、日本の★4つの性能に比べると2.3倍高性能ということになります。

同じ坪単価でも力を入れるところが違えば魅力は変わります。すべて良いところ取りをすれば、単価は自ずと上がるので「坪50万円」という価格の中に、何がどのくらいどのように入っているのかをしっかりと確認しないといけません。

2つのポットの性能差に見る住宅価格(コスト)の違い

一つ面白い体験をしてきたのでご紹介します。

あるハウスメーカーでは、家の価格に対する価値観を身近な電気ポットを使い分かりやすく説明してくれました。

そのハウスメーカーには2つの電気保温ポットが置かれていました。

一つは15,000円、もう一つは11,000円

お湯を沸かすという機能面から言うとどちらも90度や98度で沸かすことが出来て、湯量も調節できる、使い方もほとんど同じで形まで変わりません。

でも、値段が違うのです。

そこには、値段とともに1年間の電気代が記されていました。

参考写真TV電気代/年

 

参考写真TV電気代/年

上記のような表記を家電量販店で見たことはあるでしょう。省エネ性能が★で表され、年間電気代が記されています。(参考写真)

担当者談:

このポットは、同じ容量で機能性もほとんど変わらないのですが、電気代が年間4,000円違います。この電気代の違いはポットの構造にあります。

私:

ハウスメーカーにおいてあるポットに興味はないが、電気代の違いには興味があった。

担当者:

この電気代の違いは、ポットが省エネにできているかいないかの違いなんです。年間電気代が7,000円で済むポットは、断熱性が優れていて保温持続時間が長いんです。そのため、いったん設定温度まで沸かすと冷めにくくなります。そのため、年間でみると再沸騰させる回数が電気代11,000円のポットよりも減るんですね。

私:

なるほど。断熱性能が高く、保温性が高いと使うエネルギーが少なくなり電気代(ランニングコスト)が抑えられるということなんだな。

続けて担当者は説明する:

この原理で、住宅も断熱性能を高めて、保温性を高めれば電気代がかかりにくい住宅が出来上がります。

その指標となるのが、住宅の断熱性能を表すUA値もしくはQ値なんです。

と。

良い断熱性能を得ようとすると、高性能な断熱材を採用することが一番簡単です。ですけれどもコストがかかってしまいます。

しかし、ポットの電気代でもわかるように

初期費用が15,000円するポットには1年間の電気代7,000円、もう一つの11,000円するポットには1年間の電気代10,000円

初期コストリスクを取れば、ランニングコストが低く収まるということですね。

2年間使用した時点でのコスト~5年では

ポット代:初期費用 15,000円ポット 11,000円ポット
1年目電気代 7,000円+ 10,000円+
2年目電気代 7,000円+ 10,000円+
ポットライフタイムコスト2年 29,000円 31,000円
5年 50,000円 61,000円

断熱性能が良いポットは、初期費用が少し高いが使い続けることでコストが逆転します。

この比較は住宅にも言えること

例えば2000万円で購入する家と2300万円で購入する家で300万円の差が高性能をもたらす家であるならば、住み続けることでかかる電気代で逆転することが往々にしてあるという事を言っているのです。

もちろん住み心地も変わってくる事は間違いありません。

初期費用が高い住宅は、お金持ちが買う家という認識ではなく、価格に見合った性能の良い家こそ、皆が買うべき家になるのです。

性能の良い家がもたらすメリット(経済性の面)

  • 光熱費の違い
  • 火災保険・地震保険の保険料の違い
  • 補助金・給付金の違い
  • 家の劣化の違い
  • 家の維持管理の費用の違い
  • 生活のしやすさの違い

これらの詳細は、別記事にて紹介しています。

坪単価がいくらか?という事だけで判断するのは難しいという事ですね。

自分達が、どのような家に住みたいのか。これを明確にして各メーカーを絞り込まないと何が良くて何が自分達にあっていないのかが分からなくなり混乱してしまいます。

高いからダメとか、安いから良いとかではありません。コストパフォーマンスが見合っているかどうかが重要です。

コストパフォーマンスには、住宅価格はもちろん、ランニングコストも含んで、そして住宅を購入する方(あなた)の注文住宅(打ち合わせ等)に費やすことが出来る時間なども必要です。

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