「オール電化住宅とガス併用住宅」
どっちにするかすごく悩みますよね。
この結論は、色々な比較項目があるので一概に言えませんが、私はオール電化住宅に決断しました。
その理由は単純。
「住んでいた住宅の光熱費が掛かりすぎていたのが悩みの原因だったから。」
オール電化住宅にする前の光熱費は?
上記画像は、「平成25年10月~平成26年9月まで」の12か月間の電気代明細です。
オール電化住宅の建築のため、6月~9月の間から賃貸への仮住まいをして暮らしていたので電気代が安くなっています。その代わり給湯がガスになっており、ガス代が上がりました。この期間は灯油の使用は無しです。
下記表では、比較のため1月~12月の表記にしました。
電気代 | ガス代 | 灯油代 | |
1月 | 25,172円 | 4,567円 | 6,395円 |
2月 | 24,842円 | 4,312円 | 5,781円 |
3月 | 21,114円 | 3,845円 | 4,769円 |
4月 | 11,714円 | 3,697円 | 3,387円 |
5月 | 11,304円 | 3,218円 | 2,654円 |
6月 | 4,844円 | 5,784円 | 0円 |
7月 | 5,428円 | 5,654円 | 0円 |
8月 | 6,031円 | 5,598円 | 0円 |
9月 | 5,904円 | 5,386円 | 0円 |
10月 | 10,002円 | 3,498円 | 3,675円 |
11月 | 13,596円 | 3,765円 | 5,343円 |
12月 | 20,793円 | 3,845円 | 6,320円 |
小合計 | 160,744円 | 53,169円 | 38,324円 |
総合計 | 252,237円 |
- 電気の他ガス・灯油を併用していました。
- ガスは主に調理器具、灯油は湯沸しと石油ファンヒーターの利用
- 6月~9月の4か月間は、賃貸への引っ越しで、ガス湯沸しのため灯油不使用期間がありました。
現在のオール電化住宅の光熱費は?
電気代(オール電化) | |
1月 | 20,798円 |
2月 | 22,395円 |
3月 | 19,035円 |
4月 | 12,972円 |
5月 | 11,522円 |
6月 | 8,656円 |
7月 | 10,604円 |
8月 | 13,590円 |
9月 | 14,303円 |
10月 | 9,169円 |
11月 | 11,313円 |
12月 | 16,404円 |
合計 | 170,761円 |
ガス灯油併用住宅とオール電化住宅比較
ガス灯油併用住宅 | オール電化住宅 | |||
電気代 | 160,744円 | 170,761円 | ||
ガス代 | 53,169円 | 0円 | ||
灯油代 | 38,324円 | 0円 | ||
トータル支出 | 252,237円 | 170,761円 |
結果、年間約7万円の違いが出ました。
- 10年間で70万円
- 20年間で140万円
- 30年間で210万円
- 40年間で280万円
- 50年間で350万円
電気代の他に生活に起きた変化
ガスを利用しなくなったことで起きた変化
- 夏場の家事が大変楽になった
- 火事の心配が減った
- ガス漏れがない
- 支払いが一本化になった
夏場の調理は、ガスの場合「火」を使うことから熱との闘いです。その点、IHクッキングヒーターにしたことで火の熱さは軽減できています。
調理で心配になっていたこととして、うっかりでの火事です。これもIHにすることで心配が減りました。冬場など、寒さをしのぐためフリース素材の服を着て過ごすこともありましたが、ガスコンロからのもらい火で引火の心配はなくなりませんでした。
ガスは火が付いていなくても、引火しなかった場合ガスが漏れる危険がありました。
オール電化にすることで、毎月の支払が一つに集約されるので、精神的な負担も減ったように感じます。
東日本大震災時に、ガスコンロを利用していたことで、停電しても料理を作ることができたのは大変助かりました。
寒い時期は、湯たんぽを作ることもできたし、お湯を沸かして体を拭くこともできました。
ただ、災害時の電気の復旧は一番早いことも事実です。
そのことから、オール電化にした今は、カセットコンロを災害備品として常備することでオール電化のデメリットを解消しています。
オール電化住宅で光熱費が下がることのメリットは、それだけ大きかったからです。
全国のプロパンガス適正価格
「私の家では、ガスの料金が高いのかな?」
みんなはどのくらいの電気代が掛かっているの?【電力会社別電気代】
私個人だけの電気代データでは、少し心もとないので、全国のオール電化住宅の電気代平均データを見てみましょう。
全国のオール電化住宅の年間電気代は、総務省統計局の家計統計調査にて発表されているデータを活用します。
それによると、年間電気代は 190,868円です。
東京電力 | 160,236円/年 |
北海道電力 | 281,577円/年 |
東北電力 | 183,252円/年 |
中部電力 | 210,576円/年 |
関西電力 | 201,264円/年 |
四国電力 | 156,144円/年 |
九州電力 | 145,848円/年 |
平均 | 190,868円/年 |
電気・ガス・灯油を併用している家庭の平均を見ると、年間223,812円かかっていることから、オール電化にした方が3万円/年安くなることが分かります。
全国平均値よりはるかに上回っている場合、光熱費の見直しの余地がありそうです。
あなたの家での光熱費合計が、28万円などになっている場合、全国オール電化住宅の平均より年間9万円高いことになります。
10年間あれば90万円の違いに!
このような場合、検討することは。
- 省エネ家電に買い替える
- 電力プランを変更してみる
- 電力会社を変更してみる
- 太陽光発電システムを検討する
- オール電化住宅にする
- 住宅の建て替えを検討する
このようなことが考えられます。
省エネ家電に買い替えて節電!
現在製造されている、家電類は省エネ設計になっていて、従来の家電の3分の1とか5分の1とかの電力で運転できるものが増えています。
例えば、10年前に購入した冷蔵庫(500L )の買い替え
- 10年前の冷蔵庫 年間消費電力 680kwh 電気代 17,618円
- 最新の冷蔵庫 年間消費電力 180kwh 電気代 4,663円
その差はなんと、12,955円。
家庭の中で一番に消費電力を使用しているのが「冷蔵庫」。使っている限り通電しているのでこの理由も分かります。
「照明器具」は、最新の住宅ではLEDが利用されています。今までの蛍光灯や白熱灯と比べるとかなりの電力消費を抑えることができるので、まだ変更していない場合は、効果が見込めるでしょう。
「テレビ」もプラズマより、液晶テレビにするとか、「エアコン」も古ければ買い替えるなどで一気に電気代を抑えることができます。
最近の薄型テレビは、50インチでも10万円を切る価格帯で販売されている所を見ると、高い電気代を支払うよりも、買い替えた方が良いことが分かります。
最新エアコンも、多機能でない商品であれば7万円台で設置工事費込みなどの商品が売れ筋にもなっています。
電力プランを変更して節約!
東京電力の電気料金プランを参考に
「従量電灯」契約から
▼
「夜得プラン」に変更
をした場合、上記の冷蔵庫を例にとると、年間1,068円安くすることができる場合があります。
電力会社を変更してみる
電力プランで料金が低くならない場合、電力会社を変更することで年間電気代を抑えることができます。
電力会社の切り替えで年平均18,000円安くできています。
あなたのおうちはどれくらい安くできるかチェックしてみましょう。
あなたの住んでいる場所の、郵便場合を入力して電力会社比較をスタート!
▼
太陽光発電システムを検討する
自宅で使う光熱費(消費電力)が大きい場合、自宅で電気を作る「太陽光発電」が合うかもしれません。
4kwの太陽光発電システムを搭載すれば、年間約4000kwh分の発電が見込まれるのでその分の電気代が浮くことになります。
電気使用量のチェックするところは!
電力会社から届く明細に、毎月の使用電力量が記載されています。
ちなみに7月の使用電力量は、赤丸で囲ったところ!
総計 415kwhとあります。
太陽光発電システムを検討してみる!
オール電化住宅にする
オール電化住宅にする場合、現在使っているガス機器や灯油機器を、電気タイプに切り替える必要があります。
- ガス・灯油給湯器⇨エコキュートor電気温水器などへ
- ガスコンロ⇨IHクッキングヒーターへ
また、すべてを電気で賄うことになるため、現在の電力契約アンペア数のままでは、ブレーカーが落ちるなどの不都合が出ることがあるので注意が必要です。
住宅の建て替えで変わる光熱費!
高い光熱費の原因は、住んでいる家にあるかもしれません。
前述した、以前の住居と現在の住居の決定的な違いは、家の断熱性能の違いです。
住宅の光熱費は、住宅の断熱性能に大きく左右されるんです。
多くのハウスメーカーが注目している、断熱性能は数値が倍変わると、暖房費が倍変わることが分かっているからです。
国の掲げていた断熱性能Q値が2.7の場合と、0.9の場合では、暖房にかかる費用が1/3近くになります。
断熱性能の低い家を快適にするためには、冷暖房費を掛けないといけません。
上述した光熱費比較をした住宅では、快適に過ごすため、夏場と冬場の冷暖房を24時間つけっぱなしにしています。そんな電気の使い方をしても170,761円です。相当の省エネが実現されていることが分かります。
もし、快適性を求めQ値2.7レベルの住宅で、もし冷暖房を24時間つけっぱなしにしたら、驚くような光熱費が掛かることでしょう。
15年以上前の住宅では、耐震性にばかり注目されていたため、断熱性能の低い住宅の可能性があります。Q値で言うならば2.7はおろか、それ以上の断熱性能の家でしょう。
だから、夏は暑いし、冬は外気と変わらないほど寒い家になって、光熱費が掛かるのです。
住宅の断熱性能を調べるには、何をチェックしたらいいのか?
住宅の断熱性能を調べるには、各ハウスメーカーの出している「UA値」(≒断熱性能)をチェックすることです。先ほど述べたQ値は、少し前の基準に使われていた指標で、現在も有効に使うことはできます。
しかし、2020年に国は省エネ基準を明確に義務化するとしています。
その基準が「UA値」です。
【省エネ基準】断熱性能数値
平成11年基準 | Ⅰ地域 | Ⅱ地域 | Ⅲ地域 | Ⅳ地域 | Ⅴ地域 | Ⅵ地域 | ||
Q値 | 1.6 | 1.9 | 2.4 | 2.7 | 3.7 | |||
平成25年基準 | 1地域 | 2地域 | 3地域 | 4地域 | 5地域 | 6地域 | 7地域 | 8地域 |
UA値 | 0.46 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | 0.87 | 0.87 | ー |
参考地名 | 旭川 | 札幌 | 盛岡 | 仙台 | つくば | 東京 | 鹿児島 | 沖縄 |
あなたの住む地域が関東であれば、基準値(UA値)は0.87です。
これ以上に低い数値を目指すと、一応の断熱性を担保した住居が手に入ります。
とはいえ、基準値ギリギリの家だと、まだまだ光熱費がかかる家となってしまいます。平成11年基準のQ値で見ると、同地域(関東)のQ値は2.7という水準。
そのため、省エネ基準は最低ラインの基準として覚えていた方がいいかもしれません。
理由は、Q値が1/3なら、暖房費が1/3になるからです。
低ければ低い方が、ランニングコストがかかりにくくなります。UA値も同じです。
断熱性能・省エネ住宅を検討するときは、
まとめ
一般的な平均データから見ても、オール電化の方がランニングコストは安くなることがわかりました。
光熱費をできるだけ削るには
- 省エネ家電に買い替える
- 電力プランを変更してみる
- 電力会社を変更してみる
- 太陽光発電システムを検討する
- オール電化住宅にする
- 住宅の建て替えを検討する
このような方法があります。
あなたの今の現状に合った方法で、光熱費の削減、省エネ化を実現していってください。
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