- 「高気密・高断熱住宅」
- 「ZEH(ゼッチ)住宅」
- 「Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)住宅」
と、色々名前がありますが、簡単に言うと「省エネ住宅」に集約されるんです。
上にあげた住宅がどんな家なのか?は今回の趣旨と違うので割愛しますが、省エネな家ならば、電気代がかかりにくいというイメージを想像します。
でも、実際に金額としてどのくらいの違いになるのでしょうか?
ハウスメーカーに行くと、
「当社は、省エネな住宅なんですよ。」
「電気代が以前と比べて1/2になる住宅なんです。」
「断熱性能を表すQ値がUA値が…。」
「断熱材は〇〇を採用してまして…うんぬん…。」
と言われても…。
「どれだけお得なのかが分かりません!!!」
と言うか、分かりにくい!
やっぱりズバッと、簡単に分かりやすいのが一番!
と言うことで、省エネな家と呼ばれるハウスメーカーで建てた我が家の電気代明細を元に、オール電化住宅の全国平均電気代と比べてみました。
省エネ住宅と呼べる基準は「省エネ基準」
当社は、「省エネ住宅」と呼ばれていますが…。」
と、営業マンに言われたけど、省エネ住宅の基準って何?
省エネ住宅の基準は、一般社団法人 建築環境・省エネルギー機構略して【建築省エネ機構】IBECに適合基準が明確に提示されています。
なんだかややこしいですね。
気になる方だけ、IBECのホームページを覗いてみてください。
では気を取り直して、省エネ住宅の基準とは
簡単に言うと、【省エネ基準】です。平成28年に施行された告示になります。
どんなものかと言うと、日本を8つの地域に区分して、そのエリアで家を建てる基準を設けているんですね。
画像中の、外皮平均熱貫流率の所が、省エネ性能を表している所。専門家じゃなければ、詳しく知らなくてもいいので、この外皮平均熱伝達率【UA値】を覚えておけば問題ありません。ちょっと前までは、【Q値】断熱性能なんていっていました。
関東に住んでいるのであれば、5・6エリアの【UA値0.87】を基準にすれば良いってことです。
ただこの数値は、最低限と思った方が良くて、できるだけゼロに近づけるようにした方が、電気代(光熱費)が低く抑えられるようになるからです。しかも快適に過ごせる。
にちなみに、下で紹介しますが「ZEH住宅」には省エネ基準とは別のUA値基準が設けられていて、さらに厳しい数値となっています。
比較する省エネ住宅の性能は基準値を上回る?
省エネ基準が分かったところで、比較対象となる我が家の家の性能が、省エネ住宅と呼べるのか?が分からないと話にならないので、スペックを紹介します。
我が家の省エネ住宅スペック
- UA値は【 0.35 】
- 地域は5地域(北関東)
- 太陽光搭載だが全量のため電気代に直結しない状態
こんな感じです。
上述した、省エネ基準に照らし合わせてみると、5地域はUA値 0.87なので大幅に基準をクリア。北海道の基準であるUA値 0.46もクリアしているので、間違いなく省エネ住宅の仲間になることが分かります。
と言うことから、我が家は省エネな住宅と判断します。
省エネ住宅と比較!全国のオール電化住宅平均電気代は?
さて、比較する省エネ住宅の性能が分かったところで、全国の電気代平均はいくらなのでしょうか。
全国のオール電化住宅の年間電気代は、総務省統計局の家計統計調査にて発表されているデータを活用します。
それによると、年間電気代は 190,868円です。
電気・ガス・灯油を併用している家庭の平均を見ると、年間223,812円かかっていることから、オール電化にした方が3万円/年安くなることが分かります。
「オール電化が良いのか?ガス併用が良いのか?問題」は、光熱費に限ってはコレで解決です。
あなたの地域の電力会社の平均電気代は?
<地域別オール電化平均電気代>
これを見ると、地域の寒暖差によってなのか、電力会社によってなのかになりますが、住む場所によって電気代に大きな差が生まれることが分かります。
北海道はやっぱり冬の電気代が原因でしょうね。
東京電力 | 160,236円/年 |
北海道電力 | 281,577円/年 |
東北電力 | 183,252円/年 |
中部電力 | 210,576円/年 |
関西電力 | 201,264円/年 |
四国電力 | 156,144円/年 |
九州電力 | 145,848円/年 |
平均 | 190,868円/年 |
省エネ住宅の電気代と全国平均の電気代を比較!【オール電化】
省エネ住宅UA値【0.35】の年間電気代(2017年)は、164,305円。
先ほどの全国平均と比較すると、3万円弱低く収まっていることが分かりました。
省エネ住宅 | 全国平均 |
164,305円 | 190,868円 |
内訳はこちら
北関東某所 | 2017年 |
1月 | 17,580円 |
2月 | 17,723円 |
3月 | 15,100円 |
4月 | 10,945円 |
5月 | 7,565円 |
6月 | 9,815円 |
7月 | 13,590円 |
8月 | 14,303円 |
9月 | 9,169円 |
10月 | 11,313円 |
11月 | 16,404円 |
12月 | 20,798円 |
年間合計電気代 | 164,305円 |
電気代が、一番低かった月と高かった月の明細がこちら。
冷暖房費の使い方に工夫をすると!
我が家は、夏場エアコンを24時間つけっぱなしにして2カ月間過ごしており、冬場は全館床暖房を24時間、12月~4月末までつけっぱなしにしている状態です。
これは、熱帯夜あるあるの「汗だらだら」と言う状況にはならず、真冬外気温が0℃を下回る夜中でも、室温を22~23℃に保ち、夏掛けの布団で暮らせるレベルです。
お風呂やトイレが寒くて行きたくない、という状況も避けられます。
寝起きも大変楽になりましたし、肩こり腰痛が軽減されています。身体がこわばらないからですかね。
住んでいる場所が北関東だけに、東京電力に絞って比較すると、ほぼ互角な電気代になっていますが、快適性を求めて冷暖房をつけっぱなしにしている状態を考えると、安いと判断します。
結論!省エネ住宅は電気代が安くなる
電気代がかかりにくい、と言うことは「暑さ寒さに我慢をしない生活」を送ることが可能になります。実際我慢しない使い方をしているので、東京電力との比較ではほぼ同じ結果となりました。
省エネじゃない家でこれをやると、大変な電気代の請求が襲い掛かるでしょう。
我慢をする電気の使い方をすれば、平均電気代よりも下がることも分かりました。
省エネ住宅は、快適を目指せば平均額、我慢をすればさらに下がります。
日本の気温も年々変化し、140年のデータでは東京の夏がだいぶ暑くなっていることが裏付けられました。
また環境省が作成した未来の天気予報では、2100年夏の最高気温は、東京44℃、札幌41℃になるそうです。
このような状況も踏まえ、国は住宅の省エネ化を促進しています。
2020年に省エネ基準の義務化が果たされれれば、さらに省エネ住宅が浸透、建築され電気代のかかりにくい住宅が増えることになるでしょう。
原発問題や再生可能エネルギーの普及(再エネ発電賦課金)などで、私たちが払う電気代や単価が上昇傾向にあることも踏まえると、電気代の上昇を抑えるためには、省エネ住宅を取得する方法がベストです。
これから注文住宅を検討している方は、間違いなく省エネ住宅をおすすめします。
もっと言うならば、ZEH基準を備えた省エネ住宅がベストです。
省エネ注文住宅を建てたい!ZEH住宅の探し方
「省エネ住宅」と呼ばれる、「高気密・高断熱住宅」「ZEH(ゼッチ)住宅」「Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)住宅」はどのように探したらいいのでしょうか。
「ZEH住宅」「Nearly ZEH住宅」にするには、必然的に「高気密・高断熱住宅」の部類に入ることになります。
あなたが「ZEH住宅」「Nearly ZEH住宅」を建築することで、お財布にやさしい経済的な住宅を選ぶことになります。
ZEH住宅ってどうすれば建てることができるの?
国は、2020年までにハウスメーカーなどが新築する、注文一戸建ての住宅の半数以上をZEH住宅にするという目標を掲げています。
ZEH住宅って何?
ZEHは、高断熱の構造をもつ住宅で省エネ家電などを利用し消費エネルギーを抑えるとともに、太陽光発電などの創エネ設備でエネルギーを創り出し、年間の消費エネルギーを差し引きゼロにする住宅のこと。
目標達成のため、ZEH基準に適合する住宅には、伝家の宝刀「補助金」を支給しているんです。
これから住宅を検討するのであれば、ZEH基準を満たすことで補助金も出るし、是非叶えたいですよね。
では、ZEH住宅で補助金を貰うには、基準を満たした構造なら、どこのハウスメーカーでも良い、と言う事でしょうか。実は違うんです。
SIIに登録されているZEHビルダー・プランナーを用いることが条件
SIIとは、一般社団法人 環境共創イニシアチブという、国の低炭素化を推し進める事業団体みたいなものです。
ZEH住宅は、国が補助金を出すので、しっかりと基準を満たした家を建てなければ意味がありません。ZEH住宅をつくるには、登録ビルダーにお願いする必要があります。
ZEHビルダーに登録している会社を探す
ZEH登録ビルダーを探すには、一般社団法人 環境共創イニシアチブのホームページの、「ZEHビルダー/プランナー 一覧検索」を利用します。
上記一覧検索をクリックすると、下記のような画面が現れます。
登録名称の欄に、ハウスメーカーの名前を入力して検索するとビルダー名が出てきます。
あなたの街でZEHビルダーを簡単に探す方法
ZEHビルダーを探すのに、一つ一つハウスメーカーを検索していくのもしんどいし、知っているハウスメーカーしか検索ができないんじゃ・・・。
なんだか面倒だな、
そんな方は!タウンライフ家づくりの「ZEH住宅特集」を利用することで簡単に見つかります。
さらにタウンライフで見つからなかったハウスメーカーを探すにはLIFULL HOME’Sの人気テーマで探すから「ZEH住宅・Nearly ZEH住宅」を使います。かなり便利です^^/
この2つの方法は、一括資料請求サイトを利用する方法です。そのため、大変楽にZEHビルダーを見つけることができ、資料(カタログ)も貰うことができます。登録は3分!
注文住宅を検討する方は、平均して9.6社の資料(カタログ)を請求するそうです。そんなにどこから、と思ってしまいますが、このような一括資料請求サイトを利用しているんですね。
「タウンライフ家づくり」に至っては、間取り・資金計画書まで作成してもらえるサービスを展開しています。あなただけの図面が欲しい方は、タウンライフ家づくり<無料>
数多くのハウスメーカーからZEH住宅を選びたいという方は、1300件のカタログを持っている「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)」HOME’Sで住宅カタログを徹底比較<無料>
ただし、資料を請求するので軽く営業をされることがあります。が!足をつかって、展示場を1件1件回っても、営業はされますので、効率を重視する方ならもってこいなサービスです。
実際に注文住宅を検討している方、これから勉強していつか家を建てたいと思っている方なら是非利用してみてください。
各ハウスメーカーの資料をみると、ZEHへの取り組みなど企業姿勢が良く分かります。
また、取り寄せた資料をもとに、環境共創イニシアチブのホームページから、「ZEHビルダー/プランナー 一覧検索」を利用して検索してみてください。
これまでのZEH住宅の実績や、今後の目標%、そのハウスメーカーの評価などをみることができます。
展示場にいくと、営業マンから「ZEH住宅作れますよ」、と登録ビルダーならどこでも言いますが、実績が伴っていない場合もあるので、要チェックです。
資料を貰ってから検索してみましょう。
間取り図・資金計画書を欲しいなら
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できるだけ数多くの資料をもらうなら
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