住宅ローンが通らない その前に 個人信用情報開示請求

家を購入しようと検討し始めたときに不安になる一つが資金計画です。

実際に自分がいくらくらい借り入れができるのか?初めから知っている人は少ないと思います。

そんなときに利用するのが、住宅ローンを借りる金融機関ではないでしょうか。

給与振込先となる、金融機関がいろいろと優遇してくれるのではないか?と思ってしまいがちですが、まったく別の金融機関でも親切丁寧に教えてくれます。

もしかすると、給与振込先を変更してくれるかも?とビジネス的に考えてくれて有利な提案をしてくれるかもしれません。

借りれの相談先一覧

  • 取引のある金融機関(銀行・信金・労金など)
  • 取引のない金融機関
  • ファイナンシャルプランナー
  • 保険の相談窓口等
  • SUUMOカウンター
  • ノンバンク
  • ハウスメーカーなどの建築会社(大手は資格取得者が多い)
  • Yahoo知恵袋・教えてGooなど ネットQ&A

これらの相談先に行けば、専門性の違いはありますが一応の相談はできるでしょう。

 

しかし注意しなくてはいけない点があります。

仕事として相談業務を行っているところは、相談後それなりのアクションを起こしてきます。

例えばハウスメーカーであれば、電話・メール・訪問・ダイレクトメールなどの連絡を取るアクションをしてきます。

保険の窓口等であれば、生命保険の見直し、新規加入のおすすめです。

当たり前ですが、それでご飯を食べている人達になりますので、覚悟が必要です。

 

相談する前に自分の信用情報を確認しよう

 

借り入れ金額に関しては、専門誌や雑誌、インターネットなどで情報があふれています。

年収に対して5倍程度や借入機関によっては8倍程度とか。

どこまで借り入れができるのか?は申し込んでみないと正直わからないというのが正直なところでしょう。

しかし、その前に借り入れができる??できない?という土俵に上がるかどうか?

というのも大事です。

日本で融資を受ける場合、必ずと言っていいほど【 個人信用情報 】をチェックします。

この個人信用情報は、クレジット会社、信販会社、銀行関係と情報を共有しています。

個人信用情報の取り扱い機関

 

JICC  :   株式会社日本信用情報機構

CIC   :   株式会社シーアイーシー

全国銀行協会: 全国銀行個人信用情報センター

現在上記3社が、日本の個人情報を取り扱っており、開示請求をすることで、あなたが今までにどのような経過をたどってきたのかがわかります。

例えばクレジットカードの作成履歴や滞納や債務整理・自己破産など

お金にまつわる情報が登録されています。

基本的に3社は横のつながりを持っており、銀行での事故やカードでの事故、信販会社での事故など共有しています。

過去に自分に何か事故がなかったか?調べるには開示請求をすれば簡単にわかります。

延滞などの記憶があり、不安な状態であれば一度開示請求をすることをお勧めします。

開示請求で分かった記録

開示請求をしてみて、作った記憶にないクレジットカードが登録されているなんてことが結構あります。

理由の多くは、忘れてしまっている!

よくショッピングモールなどに買い物に行くと、専用カードの勧誘にあいます。その時に、当日使えるクーポンなどを渡され、勧誘に乗ることがあります。

クーポン目当てなので、カード作成したことなど忘れてしまうようなパターンです。

 

開示請求の仕方

出前の個人信用情報取り扱い機関の各ホームページからネット請求、電話、郵送、来訪と種類が分かれています。

インターネット開示(クレジットカード払い)

モバイル開示

窓口開示

郵送開示

開示には500円~1000円程度の手数料がかかります。

 

開示内容はどんなことが書かれている?

開示請求した書面等には信用情報開示報告書のような記載があります。

本人のクレジット情報

  • 氏名
  • 生年月日
  • 電話番号
  • 住所
  • クレジットの契約日
  • クレジットの種類
  • ショッピング利用額
  • キャッシング利用額
  • 残債額
  • クレジットカード会社名
  • 入金状況・支払い状況

 

記憶にない情報が記載されている?なんていうこともあるかもしれません。

  • 本人が全く忘れてしまっている?
  • 名義が利用されている

なんてことがあるかもしれません。

 

スマ本体代金の割賦払い

最近多く相談があるのが、携帯電話(スマートフォン)等の割賦払いの延滞記録です。

携帯会社の販売促進の一つにもなっている、本体代金は毎月の支払に上乗せして請求しますよ。

というあれ。

手軽に手続きができることもあり、また携帯会社のとりっぱぐれが無いように、割賦契約になっているのがほとんど。

意外な落とし穴になっています。

若い世代が、資金的余力が出てきたところで、住宅の購入に踏み切りますが、思わぬところでローンが通らないという事態が多く発生しています。

毎月のスマホ代を延滞したことによる、ローン不可。

若い時は、あまり先のことについて深く考えないものですが、人生最大の買い物の家の購入でつまづくようになるとは、よもや思っていませんね。

住宅ローンの事前審査は何度も繰り返さないほうがいい

 

ハウスメーカーを回ると、まずは事前審査を進められます。ハウスメーカーの営業としては、そのお客様が家を買えるかどうかの品定めにはもってこい。

個人情報も得られるし、予算も借り入れ額や自己資金などの情報からどの程度までお金が出るのか1回で分かってしまうからです。

しかし、安易に事前審査を繰り返さないほうが無難です。

一度、事前審査をすると個人信用情報に記録が残されます。

いついつにどこを通じて開示していますよ。

という情報が。

無事に通過すればいいですが、落ちてしまった場合は、何が問題で落ちたかわ本人に伝わってこないのです。

もちろん、事前審査を仲介したハウスメーカーも第三者であるので理由はわからない。

落ちた後に、別の金融機関で事前審査を行うときに、個人信用情報にアクセスしますが、前回落ちていることがわかってしまう。

これは、デメリットでありメリットにはならないのです。

一度、自分で情報開示請求をしてどのような記録が残っているのか確認するのが賢明です。

よく聞く、ブラックリストというものは存在していませんのでご安心ください。