注文住宅消費税増税の流れは2019年4月から10%!ポイントは請負契約!

数年前、安倍首相が先送りを決めた消費税率10%への増税が、いよいよ来年へとせまってきました。//

注文住宅を検討している方は、準備は大丈夫でしょうか。

消費税5%から8%に上がった時も、だいぶ叫ばれましたが、注文住宅などの請負契約の場合、6ヵ月前倒しで消費税が上がります。

つまり、2019年3月31日までに、契約を済ましておくことが必要になります。

もちろん、2019年10月までに建物の引き渡しが済めば消費税は8%のままですが、ギリギリに請負契約を交わしても、引き渡しが必要なので、まず間に合いません。

ゆっくりと、焦らずに決めたい方は今の段階から資料を取り寄せ、吟味を開始するのがベストです。注文住宅は約1年という長期での買い物です。

今回は、消費税の増税されるタイミングと、家以外にかかる消費税はどんなものがあるのか?そして、増税に絡む注意点をご紹介していきます。

注文住宅の消費税増税の流れは6ヵ月前倒し

できるなら、消費税増税になる2019年10月前に引き渡しを済ませておくくらいのスケジュールがベストです。

と言うかそうすべき。

家自体にかかる消費税があがると、単純に2%上乗せされます。

  • 2500万 × 0.08% = 200万 消費税8%
  • 2500万 × 0.10% = 250万 消費税10%

住宅ローンを利用する方は、純粋に借り入れ金額が50万上がることになるので、上がった分にも金利がかかり、総額が増えることになります。

そして、家だけではなく、建築後に購入する家具家電等の購入費用に消費税がかかることも覚えておかなくては行けません。

せっかく、家自体を消費税8%に抑えたとしても、2019年10月以降にその他の購入費用に消費税10%がかかってしまってはもったいないですよね。

土地は消費税非課税…でも

土地を購入する方は、家と合わせるととても大きな金額に膨らみます。

しかし、土地には消費税がかかりません。この点で言うならば少し安心したいところですが、土地の売買にかかわる諸経費には消費税がかかるのです。

さらに、建築する土地が無い場合、消費税アップを抑える建築請負契約を締結することができません。

前回の消費税アップでも、駆け込みで土地を探す人が増え、紹介できる土地がかなりの勢いでなくなりました。

諸費税増税(アップ)前に請負契約を結ぼうと考えている、土地なしの人は、今から動いていた方がいいでしょう。

外構工事費用に消費税

外構工事は、タイミング的に家が出来上がった時点で開始するのが普通です。そのため、ゆっくりと進めればいいかな。と余裕を持っていると、あっという間に消費税アップの時期が迫ってきます。

消費税5%⇨8%に上がった時の様子を見ると、ハウスメーカー同様に、外構業者も駆け込み需要が起こり、3か月、半年待ちなんてことはザラにおきました。

酷かったのは、顧客を囲い込んだ外構業者が工事に着手したはいいけど、人手が足りずに中途半端な工事中のまま放置されてしまい、完了するまでに1年以上かかったなんて家がそこかしこにあったことです。

家は出来上がったけど、外構工事が進まずに、お庭は泥だらけ、新しい玄関も泥まみれになり残念な思いをした家族が多くいました。

金額的にも大きい外構工事、家にかかった費用の約10%を掛けると見栄えのいい外構工事が整います。2500万円の家なら、250万円ほど予算を取る考えです。

その消費税は25万円。8%なら20万円で済みます。

家具家電購入費用に消費税

アパートやマンションから新居に越してくると、新しい家具や家電を購入する人もいるでしょう。

そんな家具や家電も、家ができてから消費税が絡んできます

冷蔵庫なら10万以上、洗濯機も10万単位。大型テレビも欲しくなりますよね。

新しいリビングには真新しいソファーを、食事はダイニングテーブル。ベッドも新しい家に合うものにしたいですよね。

家具や家電を揃えると、あっという間に100万コース。その消費税10%は10万円。

余裕をもって、8%のうちに揃えることができれば2万円浮きます。

家族で2回以上豪華な食事ができるほどです。

日用品購入費用に消費税

日用品の購入もこまごまと数を購入するので、あっという間に数万円と言う出費に繋がります。これも家ができた後にかかります。

しかし良く考えてみてください。

上記でお話した、外構工事や家具家電を消費税8%で買えていたならば、7万円が浮いていますよね。

その7万円で日用品がどれだけ買えるでしょうか。

金額が大きな買い物になる住宅。金銭感覚が狂うので、数万円ならどうにでもなるかな!なんて甘い考えが出てきてしまいがちです。

そもそも、家自体が2500万円したとすると、その消費税10%は250万円。

8%であれば、200万円なので50万円の違いが生まれます。

注文住宅の購入を考えているのであれば、できるだけ早い段階で動くことが、ハウスメーカー選びでも、費用的な面でも、後悔しない方法です。

そのほか家ができてから消費税のかかるもの

火災保険料・引っ越し費用・各種手数料など

消費税増税の駆け込みで気を付けたいこと

遅れても、しっかりと工事が進めば問題ないかもしれませんが、住宅には補助金など申請期間が決まっているものも数多くあります。

人気のあるもので言うと、太陽光発電システムの売電価格です。

年度ごとに、売電の買取価格が決まっているので、申請や建築時期により売電価格に違いが出てきます。

申請が遅れると、売電できる金額(収益)が10年間の長きにわたり減ることになってしまいます。

以下、経済産業省 資源エネルギー庁「なっとく!再生可能エネルギー」より引用

1kwhあたり 10kw未満
出力制限義務なし 出力制限義務あり
2017年度(参考) 28円 30円
2018年度 26円 28円
2019年度 24円 26円
調達期間 10年間

引用:経済産業省 資源エネルギー庁「なっとく!再生可能エネルギー」より

また、自治体で行っている各種補助金の類も、引き渡しが済み、登記が終わった後に補助金の申請が出来るようなものも見受けられます。

それらを確実に、もらうようにするには駆け込み需要の波にのまれてしまわないように、しっかりとスケジュールを組むことです。

まだ、どんな家を建てようか迷っている方は、

注文住宅を失敗しないで建てる!後悔しない理想の家づくりをする方法を紹介を参考にしてみてください。

10%増税後にも、すまい給付金を貰えるの?

消費税増税による、負担増を軽減する措置を「すまい給付金」と言います。

消費税5%から8%に増税した時も、住まい給付金がありました。

8%から10%に増税された場合も、給付金が支払われることが決まっています。

しかし、増税の負担を軽減する措置なので、増税前に購入したほうが金銭的なメリットはあることを理解してください。

すべての建物・購入者が対象となるわけではありませんので、条件等をしっかりと確認するようにしてください。

ハウスメーカーで建築をするのであれば、担当者がアドバイスをしてくれると思いますが、自分で勉強しておくとスケジュールを立てやすくなります。

以下に、すまい給付金について記載のある国土交通省のリンクを設けていますので、確認してみて下さい。

住まい給付金については、国土交通省「すまい給付金」に詳細がかかれています。

あなたが「住まい給付金」をいくらもらえるのか?のすまい給付金シミュレーションができるので、確かめてみるのもいいでしょう。

2020年は東京オリンピックの開催年

今回の消費税増税のタイミングは、単なる増税で済まされません。

もうすでに始まっていますが、2020年に向けた建築ラッシュがあらゆるところで起きています。

日本に住んでいる私たちもさることがながら、海外からの観光客の増加が分かっています。東京都内の宿泊施設のパンクが予想されることから、ホテルなどの建築が盛んにおこなわれていることで、住宅建材や人手が引っ張られ、建築資材や人件費の高騰につながっています。

これは、住宅価格にも反映されるものです。

早め早めに行動して、失敗しない家づくりを検討するのが良いでしょう。

 

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