友人宅や知人宅などにおじゃました時、「おしゃれな家だな」とか「こんな風にしたいな」と思う事ってありますよね。
あなたが自分の家を建てようと思ったときに、「これいいね!」を反映させ失敗しない家づくりをするにはどうすれば良いのでしょうか?
今回は、あなたが理想とする家づくりを後悔しないように進めていくにはどうしたらいいのかを元ハウスメーカーの営業マンが紹介します。
家づくりノートであなたの理想の家を整理しよう!
理想の家を作るためには、失敗しないことが大前提です。
建てた後に後悔しないようにするには、あなたの理想の家とはどんなものなのか?を整理することが重要になってきます。
この整理することを、1冊のノートにまとめていくことで家づくりに足りないことが見えてきたり、新しい発見をすることができるんです。
家づくりをする最初には、1冊のノートを用意しましょう。
まっさらなノートにあなただけの理想の家とは、どんなものなのか?ハウスメーカーのカタログを切り抜き、気になる写真などを張り付けていくのです。1冊で入りきらない場合は、何冊でも構いません。
例を出しながら紹介していきましょう。
後悔はしたくない!一生住む家だから
家全体のイメージは固まっていますか?
和風ですか?洋風ですか?南欧風ですか?シンプルモダンですか?家族によっても、好みは変わりますよね。具体的に写真をノートに貼りだしてみましょう。
家の色はどんな色が好みですか?
色の好みはみんな同じですか?違うのであれば、色を書いておきましょう。具体的に、こんな外観が良いという写真があれば、貼っておきましょう。
屋根は見た目を大きく変えるんです
片流れの屋根もあれば、切妻屋根もあったり、キューブタイプであったり、寄棟であったり。屋根の形でイメージがガラッと変わります。
はじめて聞く名前もあると思いますが、名前なんて知らなくても大丈夫です。カタログから切り抜きどんどん写真を貼りましょう。
そうそう!太陽光発電はいかがですか?
そう、最近必須!?の太陽光発電パネルはどうですか?和風にはちょっと似合わないかもしれませんね。
何から始めても大丈夫です。まずは好みの外観はどんなものなのか、頭の中を整理してみましょう。
どんどん、気になる外観写真をノートに張り付けて、これだというものを見つけてみてください。
注文住宅の醍醐味の一つ!キッチンへのこだわり
「あなたはどんなキッチンがお好みですか?」
- I型キッチン(アイ)
- L型キッチン(エル)
- オープンキッチン
- U型キッチン(ユー)
- 対面キッチン
- アイランドキッチン
- ペニンシュラキッチン
- セパレート型キッチン
あなた好みの、お気に入りキッチンがあれば、毎日のお料理もグッと楽しくなること間違いないですよね。
気に入るキッチンのカタログを切り取り、「家づくりノート」のキッチンページに貼り付けてみましょう。
最初の内は、1つに絞り込むのではなく、「いいな」と思ったキッチンは全部貼ってしまってOK。まずは、頭の中を整理しましょう。
注意点は、切り取ったカタログのハウスメーカーも小さくで良いので記載しておきましょう。のちに、ハウスメーカーを回った際に、気に入った設備がどこで出しているものなのかが分かります。
豆知識!
ほとんどのハウスメーカーでは、オリジナルキッチンというものを持っておらず、キッチンメーカーから仕入れる形をとっています。
そして、メリット・デメリット、好みなんかも記載しておくと便利です。例えば…。
I型キッチン メリット
- シンプルで種類が豊富
- キッチンダイニングとして広く使える
I型キッチン デメリット
- 今っぽくない
- リビングに背を向けるのでさみしい…
- 丸見えになっちゃう
好きな色
- 赤
- 黒
- 白…
欲しい設備
- 食器洗い乾燥機
- 生ごみディスポーザー
- 足元温風器
- IHクッキングヒーター
- 浄水器…
こんな感じで、あなたの思うことを遠慮なく書き出しておきます。
カタログを眺めていると、単にキッチンだけが写っているのではなく、良く見てみると、シンクは、ステンレス調なのか、人造大理石なのか、ガスなのかIHなのかなど、あったらいいね!がヒントとして見つかるんです。
この「あったらいいね!」がどんどん増えていくと、家づくりがワクワクするし、どんどん思考が整理され、あなただけの理想の家が見えてきます。
フローリングっていろんな種類があるって?
家の雰囲気を決めてしまうといっても過言ではない「フローリング」選び。ドアや壁紙「クロス」との兼ねあいがとても重要なパーツです。
特に、クロスなどとは違い、取り換えが効きにくいパーツでもありますからね。
無垢材なのか、人工材なのか。コーティングをした方が良いのか?
「明るめがいい?」
「濃いめで落ち着いた雰囲気にしたい?」
また、「タイル」にしたいという希望や、水回りはクッションフロアにしたいなどもあるでしょう。どんな柄のものがあるか、カタログの床面をチェックしてみるといいですね。
ワンちゃん、猫ちゃんにあうフローリングもあったりします。そんなカタログを取り寄せてもいいかもしれません。
家族の意見や生活スタイルによって何を選択するかが分かれます。いろんなものをカタログから学んでおくと、時間がなくて選びきれなかった!と言うことを避けられるんじゃないでしょうか。
「そうそう!」
床暖房を入れたいって希望があるなら、床暖房専用のフローリングがおすすめですよ。
後悔しない住宅設備選びはやっぱり数を見ること
風呂はどんな感じにしたい?
- お風呂の鏡は大きい方がいい?
- サイズは1坪タイプ?1.25坪タイプ?
- お風呂の床材は水はけいいかな?
- 色は明るい方がいいかな?
- 黒は汚れが目立たないかも!
屋根はどうるす?
屋根は、直射日光をまともに受ける場所。こまめにメンテナンスするなら、安価で軽いスレートもいいでしょうが、長く持たせるには選択から外れます。
太陽光発電を搭載するなら、屋根一体型にするのか?後乗せタイプにするのか?それによって、雨漏れの心配の度合いが変わってきたりします。
上記にあげた例は、ほんの一例。
キッチン、お風呂、洗面台、トイレ、照明、コンセント、クロス、ぬりかべ、ドア、床材、窓、外壁、屋根材、太陽光発電、蓄電池、どれも理想の家づくりに欠かせないパーツです。
数多くのハウスメーカーカタログを取り寄せ、「家づくりノート」を作ることで可視化すると、家族で話し合う際にも伝わりやすくなること必至です。
そう!こんなビルトインガレージ欲しくないですか?
いいな!と思ったら、切り抜いて貼っておきましょう。
注文住宅のアイデアは、頭の中で悩んでいても湧いて出てくるものではありません。
シアター設備なんかも人気の一つです。
プロが作ったカタログを見て、「これいいな!」を見つけていきましょう。
家にもっとも重要な目には見えない「住宅性能」
あなたの理想に近い多くの設備を選ぶことで、頭の中を整理し理想の家づくりを失敗しない要因になる、ということが分かったと思いますが、これは家づくりの最重要ポイントではないんです。
住宅設備と呼ばれるそのほとんどは、取り換えが可能な部材です。人でいうと洋服ですよね。
汚れたり、気に入らなかったら変えてしまう事ができます。身体の入れ替えは…。
取り換えが効かない部分、注文住宅だからこそこだわりたいポイントは「性能」です。
この住宅性能も、見た目だけの設備だけでななく、あなたの理想の家づくりの一つに加えてみてください。
注文住宅だからこそこだわりたい「住宅性能」
高気密・高断熱性能
人気の高い、高気密・高断熱性能ですが、快適性に大きくかかわってきます。これを判断するには、カタログのどこを見るといいかをご紹介します。
高気密・高断熱住宅のパイオニアと呼ばれる「一条工務店」のi-smartで見てみましょう。
断熱性のQ値という部分に注目していきます。この数値は0(ゼロ)に近くなればなるほど断熱性が高くなる=冷暖房費がかかりにくくなる数値を表しています。
最近では、UA値と言いかえられ、数値の見方も少し変わってきています。でも、0(ゼロ)に近づけば高断熱になるのは同じです。
カタログを取り寄せたら、性能の部分にも注目してみてください。
省エネ性能
省エネ性能は、国の決めた基準とハウスメーカーのカタログに記載している数値を比べることで、どの位置にいるのかが分かります。
以下の表が、現在日本で出ている基準値です。省エネ基準と言っています。
2020年に義務化が決定しているので、これからの家づくりの重要ポイントです。
<省エネ基準表>
平成11年基準 | Ⅰ地域 | Ⅱ地域 | Ⅲ地域 | Ⅳ地域 | Ⅴ地域 | Ⅵ地域 | ||
Q値 | 1.6 | 1.9 | 2.4 | 2.7 | 3.7 | |||
平成25年基準 | 1地域 | 2地域 | 3地域 | 4地域 | 5地域 | 6地域 | 7地域 | 8地域 |
UA値 | 0.46 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | 0.87 | 0.87 | ー |
参考地名 | 旭川 | 札幌 | 盛岡 | 仙台 | つくば | 東京 | 鹿児島 | 沖縄 |
各ハウスメーカーの断熱性能を見ると大まかにどんなレベルなのかが分かります。
これに、先ほど見た一条工務店の断熱性を当てはめてみましょう。
Q値で見てみると、1地域である北海道の基準1.6を大幅にクリアしています。断熱性能が高いのが分かりますね。
断熱性能は、Q値の他、UA値も並記しているので、両方紹介しておきます。
UA値も0.28となっているので、1地域の基準0.46を大幅に超えていることが分かります。
断熱性・省エネ性を比較する際は、上記表を基準として各ハウスメーカーのカタログをみると良いでしょう。
省エネルギ―基準については、2020年に義務化される省エネルギー基準を比べる必要性で詳しく説明しています。
耐震性能
耐震性能は、昔ほど気にするひとが少なくなってきたように思います。それは、耐震性が重要でなくなったという事ではなく、どこを選んでも耐震性は兼ね備えられていることが多くなってきたからです。
1995年の阪神大震災以降、耐震性について議論が交わされ、1995年・2000年と耐震について建築基準法も変わりました。
豆知識!
耐震性能は3段階に分かれます。これの違いは地震に強いかどうかの違いになるのですが、地震保険・火災保険に入る時も掛け金が変わってきますので注意が必要です。
地震保険の基礎知識については、地震保険に加入する場合の基本と損得!参照して下さい。
「家づくりノート」には、これらの性能の違いも明記しておくと、判断に迷ったときに役に立ちます。
注文住宅は窓にこだわると光熱費が変わる
どんな窓を選択するかで、数十年と住む家の快適性・経済性が全く変わるんです。
快適性はもちろんのこと、毎月の電気代に直接かかわってきます。
家を覆う断熱材と同じくらいこだわりたいポイントです。
日本の窓はとにかく性能が低かった。これから建築する方に採用してほしい「窓」は、
- ペアガラス
- トリプルガラス
最低限ペアガラスで、ガラスとガラスの間に断熱性能の高いガスが充填されているものです。
ガスの種類は、
- アルゴンガス
- クリプトンガス
このどちらか、クリプトンガスの方がより断熱性能が高いガスになりますが、その分費用も若干あがります。
窓の基準は「U値」(熱貫流率)そして「★」の数で表されます。
数値が低くなればなるほど、高性能になります。
熱貫流率 | 等級記号 | 断熱性能 |
2.33以下 | ★★★★ | 高い |
2.33~3.49 | ★★★ | 中高 |
3.49~4.65 | ★★ | 中低 |
4.65超 | ★ | 低い |
日本の基準で一番高性能になる★★★★(2.33以下)ですが、実際のところはもっと断熱性能の高い窓を採用したいところです。性能が悪いと、結露の有無にかかわってきます。
「家づくりノート」を作る時には、予備知識として持っていると良いですね。
「窓を選ぶときには、★4つのものを選ぼう」とかね。
大規模自然災害が頻発しているいま!失敗しない土地探し
土地探しをするときも、「家づくりノート」を活用して下さい。
理想の家づくりには、多くの情報を仕入れて、形作っていくことが重要になります。そのため、色々なカタログを見て、ノートに貼りつけ、情報を整理することが必要になります。
土地探しも同じで、うっかり忘れていたでは済まされません。
是非、家づくりノートに加えてほしいのは、住みたい場所(=建築予定地)の自治体が発行しているハザードマップをチェックする項目です。マップをよく見て、危険性を実感し、そして実際に現地に赴くことで見え方が変わります。
何も知らないと「うわ~。ここいいな~」で終わってしまいますが、注意ポイントを知っていれば、「ここは危険かも!」とか「外構工事に費用がかさみそうだな!」とか、より具体的な目線で土地探しをすることができます。
キレイな街並みを形成している、造成地は起伏のある土地を平らにならして見た目を整えています。危険な場所が潜んでいる可能性は否定できません。
国土交通省が提供している「国土交通省ハザードマップポータルサイト」では、水害以外の災害リスクを検討するのに便利です。
国土地理院の古地図で、昔の地名を調べるのも一つです。
自然災害と言えば、地震大国と言われるくらい家の耐震性が問われてきました。
しかし、いくら耐震性能が高くても、水害に見舞われてしまうと、その効果は半減どころか、皆無に等しいくらいになってしまいます。
一生住むであろう「土地」は、家自体の快適性とは違う観点での知識が必要となってくるんです。
土地探しでどのような点を注意したらいいのか?
- 家を建築する上で注意したい点
- 災害で注意したい点
この2点に分かれます。
家を建築する上で注意したい点では
- 建築に障害はないのか?
- 埋立地であれば、以前の状況は何だったのか?
- 公共上下水道があるのか?
- 日当たりはどうなのか?
- 地盤が緩くないか
災害で注意したい点では
洪水・内水・高潮・津波・土砂災害・火山灰・地震危険度など
土地選びが必要な方は、このような気になる情報を「家づくりノート」に記載して行くことで、リスクを減らすことができます。ただ、理想の家がどんなものなのかが見えた後で探すくらいで、問題ありません。
土地選びは、素人が手を出す領域ではありません。多くの判断が必要になる買い物です。
理想の家はどんな家なのか?「家づくりノート」で導きだした上で、ハウスメーカーを絞込み、それから、決めたハウスメーカーと一緒に、希望の家が予算内で建築できる、安全な土地を一緒に探すのがベストです。
後悔しないための家づくりノートの作り方
「家づくりノート」を作るために用意するもの!
- 普通のノート(何冊かあると良い)
- ハサミ
- のりもしくはセロハンテープ
- ペン
- ハウスメーカーのカタログ(大量に)
- タックインデックス(あると便利)
ノートは普通のノートで問題なしです。例えばこんな王道ノート。
コクヨ キャンパスノート ドット入り罫線 5冊パック B5 A罫 30枚 ノ-3CATNX5 | ||||
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タックインデクスってこんなやつです。カテゴリー別にタックすると分かりやすいです。文房具屋さんに行くとありますよね。
コクヨ タックインデックス 紙ラベル 中23x29mm 120片 青 タ-21B | ||||
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ハウスメーカーのカタログは、資料請求すると、こんなに届きます。
これらを使って項目別に書いたり、カタログの切り抜きを貼ったりとできるようにします。
何でも、思ったことを書きなぐりましょう。張り付けましょう。
気になる家に関するニュースが流れた時は、それも書き留めておきましょう。
「消費税のアップに関する新聞記事」とか、「家に関する補助金のニュース」とか。
例えば…今年の夏、気になったニュースは!
東京の夏が「昔より断然暑い」決定的な裏づけ 140年間の日別平均気温をビジュアル化したという、東洋経済ONLINEのニュース!
他人事ではありません。詳しい記事の内容はこちらから⇨東洋経済ONLINEへ
年々、暑さが増してきているような気がしていたけど、それは本当だったというお話です。
これ本当の話なので、家の断熱性能は高くしておいて損はありません。
→断熱性能の高いハウスメーカーの資料を集めたいなと思ったらこちらから
ノートを用意すると同時に、あなたの理想の家とはどんなものなのか?をあぶりだすためには、多くのカタログを手に入れることから始まります。
活用するのは、一括資料請求サイト「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)」です。
それは、できるだけ多くの資料を目にすることが、失敗しない家づくりに必要なので、数多くのハウスメーカーが登録している資料請求サイトを使うことが必須になります。
それが、掲載物件数No.1 、貰える資料(カタログ)の数は1300件を超えるLIFULL HOME’S(ライフルホームズ)です。
▼ LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)でカタログをもらう
カタログの入手方法は、一括資料請求サイトを利用する方法がベストです。
その理由は、注文住宅はじめの一歩!失敗しない家づくりは資料請求でカタログ比較!詳しく記載していますので、気になる方はご覧ください。
自分で「家づくりノート」を作る自信がない場合はもらってしまおう
自分で、「家づくりノート」を作るのはちょっと面倒。という方はこちら。
カタログを多くもらうために、一括資料請求サイトを利用のLIFULL HOME’S(ライフルホームズ)を利用すると、「はじめての家づくりノート!」をもれなく貰うことができます。
「はじめての家づくりノート」には、はじめて家づくりをする人の引き渡しまでのスケジュールや家づくりにかかる費用の項目、ハウスメーカーの見学会のチェックポイントがアドバイスとして載っています。
さらには、家の構造・土地探し・住宅ローン・間取りプランニングに至るまでを計36ページに渡り紹介しており、失敗しない家づくりにもってこいなサポートノートになっています。注文住宅の流れを知るにはもってこいです。
無料でカタログを一気に揃えることができて、家づくりに迷わない「家づくりノート」を貰える!一石二鳥なサービスです。
ダウンロード形式になっているので「はじめての家づくりノート」を貰っても、上記で紹介した、カタログを切り抜き、張り付ける「オリジナル家づくりノート」は是非作ってください。確実に失敗しにくくなります。
まとめ
あなたの理想とする家を、失敗しないで完成させるには、多くの情報に目を通すことから始まります。3回家を建てる必要はありません。
多くの情報に目を通すことで、「良いことや悪いこと」「あなたに合っているか、あっていないか」などの判断がつきやすくなります。
「家づくりノート」を作ることは、あなたの頭の中を整理することができる最高のアイテムになるでしょう。
まずは、無料カタログを取り寄せることから始めてみましょう。