注文住宅取得にかかる時間と流れをまとめ:必読①

そろそろ家が欲しいなぁ!と思った時、いつ頃に住めるのかが気になるところです。

アパートや賃貸マンションに住んでいる人からすると、家賃の契約更新などが迫っていると気になりますね。

建売住宅や建築済みのマンションであれば、売買契約後購入金額が支払われれば住むことができると思いますが、注文住宅はどうなのでしょうか?

そのような心配をできるだけ少なくするように、注文住宅のスケジュールを確認してみましょう。

長いので2話に分かれています。

家を建てる人の約70%が15件以上の資料請求

注文住宅の相談から引き渡しまでのスケジュール

家が欲しいなと思った時、まずは情報収集をすると思います。

その際に、移す行動は!

  1. 住宅展示場に行く
  2. インターネットで調べる(ハウスメーカー・工務店)
  3. 資料請求をする(ネット・雑誌・電話)
  4. 現場見学会を覗く(近くののぼりを目印に)

このような行動になりますね。この情報収集の時間がすごく大切になります。

どれだけ時間が取れるか?は皆さんそれぞれかと思いますが、この第一歩を間違えてしまうと一生の家選びが台無しになります。

後悔先に立たずです。

今回はスケジュールについて順番にお話していきます。

まず、一番大事なここから!

  1. カタログなどの情報収集をしよう:情報収集をする場合はできるだけ多くの資料を手にすることが間違いない秘訣です。色々と目を通して、住宅というものになれることが必要になります。自分の知っていること、知らないこと、たくさんあると思います。知識が乏しいと、次の行動に移った時に、ハウスメーカーからの説明(専門用語)がわからないということになり、お任せしてしまうことにつながります。担当者がベテランさんならまだしも、新人さんに当たると知識が乏しく、後になって後悔することが出てくるとも限りません。特に最近のハウスメーカーの営業は、新卒のフレッシュな人材が多く、2か月3か月の研修で表舞台に立ちます。即戦力になるには、現場での慣れが必要だからです。住宅など専門的な用語が多かったり、人生で1回くらいしか買わないものであったりすると、買う側も素人ですので、それなりに情報収集することをお勧めします。家を建てる人の約70%の人が15件以上の資料請求をしている事実があります。
  2. ハウスメーカーへ相談してみよう:カタログなどで情報を収集した結果、気になるハウスメーカーが数社見つかります。3社から多くても5社くらいに絞り込みましょう。あまり多いと、対応が困難になり何が良くて何が悪いかの判断ができなくなってきます。そうなると、金額のみでの判断をすることになり、値引きを一番頑張ってくれたハウスメーカーに決まることが往々にしてあります。これは一番してはいけないことなので、できれば3社程度に絞り込みじっくりと比較検討できるようにしましょう。
  3. 絞り込んだハウスメーカーに訪問し直に話を聞く:その際の注意点は、目に見える部分だけでなく、住んでしまうと隠れて見えなくなる部分(構造)についての説明を受けることが重要です。住宅価格の内訳は目に見える部分(ソフト)は3割、隠れてしまい見えない部分は7割と考えておきましょう。数千万の買い物なのに、目に見える部分だけで判断すると数百万くらいしか見ていない状態での判断となり、後悔する危険度が上がります。このくらいの時期には、住宅ローンの情報も少しづつ集めていくと良いでしょう。
  4. 構造現場見学をしよう:ハウスメーカーに訪問したときに聞いたことが、現場に反映されているか、現場は清潔に整理整頓されているか、雨養生などがしっかりとされているかなど、チェックするところ満載です。何も知らずに構造現場を見ても「 ふぅ~ん そうなんだぁ 」くらいで終わってしまいます。それでは行っても意味がありません。事前に勉強していれば断熱材の施工の良し悪しなどチェックするなどが理解できます。これは後に、ハウスメーカーにお仕事を依頼するときにも効果を発揮します。メーカー担当者も、現場を知っている施主に対しては気を配ります。適当に済まされる危険性がグッと減るメリットです。
  5. 現場見学会に参加してみよう:完成した現場の見学会を開いているハウスメーカーがほとんどです。ハウスメーカーでは多くのタイプを商品として販売しています。全く違う完成現場も見どころはありますが、自分たちの考えているタイプの家を見学することでイメージがわきやすくなります。展示場は大体70坪くらいの大きさが多く、現実離れしたサイズです。その為、豪華でゆとりのある家という印象を持ちます。しかし、現実は40坪そこそこが本音でしょう。キッチン導線や玄関の広さ(←ここは展示場とは別物です)お風呂のサイズ、天井高、標準仕様などリアルサイズを実感しましょう。
  6. 入居宅訪問(OB訪問):実際にそのハウスメーカーで建築して住んでいる人のお宅に訪問する見学会です。その他大勢で押し寄せるバスツアーではなく、個別に案内してもらうのがベストです。相手側(入居者さん)も購入前にこのような入居宅の見学をしている方たちが多いので気兼ねなく訪問できるところを用意しています。住み心地や後悔点や良かった点、など直に質問できるのでお勧めです。訪問する時期によっては、真逆の時期の話や光熱費のお話などもしてみるといいでしょう。電気代の明細を見せてくれるお施主さんもいらっしゃいます。最近では太陽光発電を搭載している方がほとんどなので、実際のところの収支を聞いてみるのもいいかもしれません。
  7. 宿泊体験施設へ泊る:食べ物では試食!洋服では試着!車は試乗!と試すものは多く存在します。住宅も例外ではなくなってきています。宿泊体験という試泊ができるところがあります。私も体験していますが、夕方チェックインして、翌朝チェックアウトするというホテル?(コテージ?)のような感覚です。しかし、遊びではないので、しっかりとチェックしました。お勧めの時期は、あなたの苦手な季節に泊ること!私は寒い冬が苦手で、光熱費がグッとかさむ時期でしたので、省エネ効果と断熱効果を体感しに宿泊体験をしました。家の温かさや音の漏れ具合、生活臭の消臭効果や住宅設備の使い勝手などなど。
  8. 工場見学会へ参加してみよう:全てのハウスメーカーで工場があるわけではありません。あるハウスメーカーでは必ず参加してみましょう。その企業のテクノロジーが凝縮して展示してあります。近未来的な工場から、昔ながらの工場まであり、多くの実験施設なんかも見学ができるメーカーも存在します。1日かけて行くようなところでは、ちょっとした家族旅行の気分も味わえますので参加必須ですよ。
  9. 提案図面を作ってもらおう:上記の現場見学や宿泊体験までするようなハウスメーカーであれば相当気に入ったところが絞れてきていることでしょう。この時点で図面の提案を受けましょう。あなたと担当者はすでに数回は会っているはずなので、どんな生活をイメージしているのかが把握できているはずです。そのイメージをどのような図面として作り上げてくれるのか。もちろん一番大事なのは目に見えない構造だということは忘れないで下さい。最低限度ハウスメーカーにお伝えする事項(私たちの要望)をまとめてみました。こちらを参考にしてみて下さい。←こちらは後ほど記事をアップしますね。お楽しみに!
  10. 地盤調査をお願いする:図面が出来上がってくるとそれにあった見積もりを作成することができる状態が作られたということです。ハウスメーカーとしては、ここまでくると【 契約を頂く 】ということに意識が働きます。もちろんあなたも意識しなくてはいけません。契約の前に必要なことは、実際いくらになるのか?という大事なことです。その大事なことに数百万抜けがあったら予算が狂います。その予算をできるだけ狂わないようにするには、地盤調査が必要不可欠です。地盤にあった基礎判定次第では数十万から百数十万の違いが出てきます。後から発覚すれば、家の大きさを2~3坪減らさないと予算に間に合わないという事態に発展してしまいます。地盤以外には外構工事の費用が捻出できなかったという方は多くいます。家はしっかりと出来上がっても、お庭や駐車場が土のままという現場見たことありませんか?そうならない為にも事前にわかりそうなものは予算に入れるようにしておきましょう。
  11. 提案図面と仕様書・見積もりを貰う:提案図面と仕様書が揃えば、見積もりが出ることになります。提案図面=間取り図面は気に入ったものである必要がありますが、それ以上に仕様書が重要になります。この仕様書には目に見えない部分の構造関係も事細かに書かれています。素人ですと何が記載してあるのかがわからない部分でもありますが、しっかりと説明を聞きましょう。どういった構造で、どのような断熱材を使用しており、性能はどの位の等級(ランク)なのか?この仕様次第では、火災保険や地震保険の金額が4倍も違うということが起こりえます。住宅ローンの優遇金利を受けられる仕様?税金が安くなる仕様?耐久性のある仕様?見るところはたくさんあります。見積もり書は、値引きを想定した数字になっていないか?も重要です。ほとんどのお客様が値引きはどのくらいできるの?と聞いてくる業界です。定価というものが存在しないので、1回目の見積もりには値引き幅が含まれて出てくるということも想定しなくてはいけません。これは、値引きを要求する消費者と、値引きを想定した見積もりを出すメーカーどちらも悪いのです。要求するからふかしておく。ふかしてくるから値引きを要求する。悪循環ですね。なので、あなたも見極める目を持たなくてはいけません。もちろん1発で出してくるハウスメーカーもあるでしょう。駆け引きはお互いに何の利益も産まないのですから。
  12. 契約前の不安解消:提案図面や見積もりなどを理解したら残る不安を取り除いていざ契約です。建築請負契約時点ではすべてが決定しているわけではありません。今後詳細な打ち合わせをして最終決定図面まで進まなくてはいけないのです。その前に不安を解消しておきましょう。家の仕様については見積もり時点で理解をしたと思います。それ以外でわからないことを出し切っておきましょう。■お金の入金の流れ■地鎮祭・上棟式■設計・監督■スケジュール■あいさつ回り■工事中に必要なこと■住宅ローンについて■雨対策■補助金・給付金申請■外構計画■短期・長期保証■アフター■太陽光etc…。家づくりの第一歩である、資料請求時点の知識からだいぶ博学になっているでしょう。
  13. 建築請負契約をしよう:契約書をよく読み、裏面の約款にも目を通しましょう。約款は細かく、読むのが面倒に感じるものです。基本的には、お互いどちらが上に立つのではなく、協力し合いながら進めていきましょうという内容です。それでも問題が起きた際には、こういう手順で解決しましょうという内容が書かれています。(それ以外もありますが)読んでも読まなくても、いざという時は、約款通りに進みますので面倒という方はスルーするでしょう。瑕疵担保履行がしっかり提示されているかも確認します。頼んだハウスメーカーがどうにかなってしまった場合に効果を発揮します。契約時には契約印紙代という費用が発生します。請負金額によって印紙代が変わります。詳しくは税金のページにてご説明します。

情報収集から請負契約までのまとめ

ここまでは、情報収集から契約までの流れを示してきました。すべてのハウスメーカーでこの流れかというとそうではありません。しかし、契約をせかすメーカーや途中を端折るメーカーなどとは納得しない限り契約をとどまった方が良いかと思います。

不明なこと、わからないことを先に延ばしておくとトラブルの危険にさらされます。メモを取ることが重要です。特に初期段階では、多くのメーカーの情報が頭でごちゃまぜになりますので、メーカー別にノートを作成して特徴などを記載しておくと便利です。

カタログを取り寄せたものを、ノートに切貼りして、プラス自分の言葉でメモを添える、そういったことをします。

契約後に、言った言わないという水掛け論になることも大いにあります。これは標準ですよね、オプションですよねと言った具合の。そういった無用なストレスを抱えないようにするのにも一役買いますよ。

ちょっと長くなってきましたのでつづきは次のページにて契約から引き渡しまでの流れをみていきます。

 

 

 

 

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