住宅の資産価値を高める3つの性能 第2章 

住宅の資産価値を決める性能は大きく3つに分かれます。

  1. 耐震性能
  2. 耐火性能
  3. 省エネルギー性能

 

その1! 資産価値を決める耐震性能は2つのポイント

1.耐震基準

耐震基準は、1981年を境に 旧耐震基準 と 新耐震基準 とに分かれます。

※【 昭和56年基準 】とも言われています。

その後、1995年に鉄骨造、2000年に木造、2005年に鉄筋コンクリート造について改正が行われています。

この改正を含め、いつ建築した家なのか?が資産価値を左右します。

 

1981年以前に建築した家であれば、現行の耐震基準を満たしていない家と判断され

【 耐震性が弱い家! 】という事になります。

 

家を購入する側の立場で考えると・・・

旧耐震基準の家より新耐震基準で建築された家のほうが良いに決まっています。

それでなくても、熊本地震では新耐震基準で建築された家ですら被害にあってしまっているのですから。

熊本地震の被害にあった住宅は、2000年以降に建築された新耐震基準を満たした家でした。

 

2.耐震等級

耐震等級は1.2.3と3段階に分かれます。

基準となる耐震等級は、建築基準法レベルの強さを表し、100年に1度稀に起こる大地震を指します。

よって、耐震等級は1よりも、1.25倍の強さを示し

耐震等級は、耐震等級1の1.5倍の強さを表します。

資産価値は、建築基準法の1.5倍の強さをもつ耐震等級3が高いのは一目瞭然でしょう。

地震保険料が50%OFF

 

また地震保険の料率に割引が存在します。

  • 耐震等級1=10%割引
  • 耐震等級2=30%割引
  • 耐震等級3=50%割引

資産価値が高いことにあわせ、更に地震保険料も割安に加入ができるのです。

※地震保険料は損保会社によって保険料が変わりません。

※地震保険料は各都道府県により異なります。

地震保険について詳しくはこちら

 

その2! 資産価値を決める耐火性能は

 

耐火性能は、火にどれだけ強いかを表す性能です。

火と言うと、火事を連想しますね。

この火に対する性能を大きく2つに分けています。

  1. 非耐火住宅
  2. 耐火住宅

資産価値として家を見るときに、どちらが高いかは一目瞭然ですね。

 

資産価値もそうですが、もう一つ判断材料として保険があります。

1.火災保険

日本全国にある家はほとんど【 火災保険 】に加入していると思いますし、住宅ローンを組む方は必須です。

実はこの火災保険、家の耐火性能によって保険料が約【 倍 】ほど変わります。

 

火災保険は2015年10月から、最長でも10年の補償期間となります。

火災保険料は、住宅価格や損保会社設定の保険料によってまちまちですが、

仮に10年の保険料が

15万で済む耐火住宅30万かかる非耐火住宅かに分かれます。

 

木造住宅を建築する場合、耐火住宅なのか?非耐火住宅なのか?は事前に建築業者へ確認することをおすすめします。

 

構造別耐火非耐火判断基準

 

A. 一般木造住宅は基本的に、非耐火住宅’H構造 の部類に入ります。

ただし、木造住宅の中でも【 省令準耐火構造 】と言う耐火住宅に指定されるものもあります。

 

省令準耐火構造とは

 

建築基準法で定める準耐火構造に準ずる防火性能をもつ構造として、住宅金融支援機構が定める基準に適合する住宅をいいます。

■特長

  • 外部からの延焼防止
  • 各室防火
  • 他室への延焼遅延

※省令準耐火構造について詳しくは【住宅金融支援機構】ホームページへ

 

B. コンクリート造鉄骨造は、耐火住宅”T構造 の部類に入ります。

T構造=共同住宅以外のコンクリート造・鉄骨造の建物・建築基準法上の「準耐火建築物」や住宅金融支援機構が定めた「省令準耐火構造」の建物を指します。

 

耐火性能が高い、耐火住宅は地震保険でもお得!

 

地震保険は、耐震等級1.2.3によって割引率が適用されるという話は先に述べさせていただきました。

更に、耐火住宅に判定される場合は、地震保険料が約50%前後割安に加入が出来ます。

地震保険は、地震が起因となる火災にも対応しています。

逆に、地震保険に加入していなければ地震が起因の火災は保険がおりません。

耐火住宅は地震による火災被害にあいにくいと判断されるので地震保険料が割安に設定されているのです。

 

その3! 資産価値を決める省エネルギー性能

 

省エネルギー性は、高い断熱性能・高い気密性能・高い換気システム性能が要となります。

 

1.断熱性能

断熱性は、熱を断つ性能がどれだけあるか?ということ。

熱を断つ性能が高ければ高いほど、外気の影響を受けにくくなります。

暑い夏・寒い冬外気の影響を受けなければ、無駄なエネルギーを使用しなくて済みます。

住宅の断熱性を左右する部位は、屋根(天井)壁・床下・窓になります。

断熱性能の判断基準は、UA値もしくはQ値という数値で表されます。

日本の省エネルギー基準もUA値表記されています。(基準値移行中のため一部Q値表記あり)

< 断熱性能に関する記事一覧  >

JIS規格に登録されている断熱材グラスウールとは

日本の省エネ基準!今までとこれから!必要な断熱仕様!

各ハウスメーカーの断熱性能ランキングはこちら!

2.気密性能

気密性は、隙間がどれだけあるかを数値化したものです。

窓を開けても気密は損なわれます。そして、その窓から大量の外気が入り込みます。

断熱性と同じで、気密性が高いと外気の影響を受けにくくない無駄なエネルギーを使用しなくて済みます。

< 気密性に関する記事一覧 >

3.換気システム性能

換気システム性能は、室内の空気の管理性能となります。2003年に設置義務化がされました。

外気をそのまま取込むシステムもあれば、温度交換をして取り込むシステムもあります。

外気をそのまま取込めば、夏は暑く、冬は寒くなってしまいます。

外気を高い次元で温度交換して室内に取り込むことができれば、室内の温度変化は少なくてすみます。そうすることで無駄なエネルギーを使用しなくて済みます。

< 換気システムに関する記事一覧 >

 

 

 

 

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