資産価値を左右する省エネルギー性能 第3章

2020年に建物の断熱性などの基準を定めた【 省エネルギー基準 】の義務化が始まります。

この義務化は資産価値の高い家づくり元年とも言える重要なタイミングです。

省エネ基準義務化まであと2年ちょっと

2017年現在、省エネ基準義務化目前となっていますが、世の中に供給されている住宅の過半数が、省エネルギー基準に満たない家となっています。

 

今、住宅購入を検討している方が、2020年の省エネルギー基準の義務化をどれだけ知っているでしょうか。

基準以下の住宅を販売しているメーカーは、そのことについて触れません。

もしあなたが知らないとすれば、住宅貧乏になる可能性があります。

 

 

住宅の資産価値を左右する、省エネルギー性能の義務化

 

あなたがもし、2020年に省エネルギー基準が義務化されることを知っていながら、省エネ基準に満たない家を購入するでしょうか。

一生に一度の高い買い物!想定外を想定した計画をするに越したことはありません。

基準に満たない住宅のメリット

 

  • コストが安い
  • 月々のローンが抑えられる
  • 資産価値が低い分税金が安い
  • 高性能にしない分広さを取れる
  • ローコスト分設備に資金を回せる
  • 余った資金は、車購入に回せる  ←  よく聞くクロージングトーク

 

基準に満たない住宅のデメリット

 

  • ランニングコストが高い
  • コストをかけない分暑い!寒い!
  • 耐久性が落ちる(結露など)
  • 資産価値が低い
  • 売りにくく、貸しにくい
  • 担保価値が少ない

 

一時的なローコストは、将来のハイコストになる

 

今後、省エネルギー基準の義務化は家づくりの基本となるでしょう。

 

ローコストで耐久性のない非快適な住宅は、結局あとからコストがかかります。

こうしたローコスト住宅を永遠と供給し続けていったら、住宅貧乏になる家庭がどんどん増えていきます。

 

住宅ローンぎりぎりで購入したローコスト住宅は、断熱性などの省エネ効果に繋がる部分にコストをかけていない住宅が多く存在します。

壁に隠れてしまう断熱材や、見た目はどれも変わらない窓など、消費者が判断することが難しい部分にお金がそそがれていないのが現状です。

逆に、目に見えるキッチンやお風呂、トイレなどは一流メーカー品で揃え、いっぱしの家に見えるのです。

本当に価値のある家は、目に見えない部分にこそコストが割かれ後々のランニングコストに大きな差となって現れてくるのです。

 

目に見えない部分にかけるコストで差が付くもの

 

目に見えない部分(断熱性)に費用がかけられていたり、丁寧な仕事(気密性)をしている住宅は、もれなく住んでから費用が掛かりにくい家となります。

壁の中に隠れてしまう断熱材、性能と厚みが物を言う世界です。

施工の丁寧さは、気密性に現れてきます。細部までしっかりと施工されている住宅ほど気密性が高くなります。

それによって代わるコストが、住んでから分かる光熱費。

ローンぎりぎりで家を購入したは良いが、光熱費がかかりすぎてどうしようもない。高性能な暖冷房設備を入れたが、結局コストが気になり使わない。

光熱費を抑えるには、我慢するしかないのです。

我慢しなければ、多額の光熱費を払うことになります。

 

ローンがぎりぎりでも、光熱費が安く収まれば生活も安定します。

限界ぎりぎりまで家の大きさを求めたり、住宅設備にお金をかけすぎるよりも、目に見えずらい省エネルギー性能(断熱・気密・換気)に注視して欲しいのです。

 

毎月の家に関する支出は性能の差で変わる

 

省エネルギーでない住宅は、光熱費が重くのしかかります。

家の本質を見ている方は、大きさや豪華さばかりを望まず全体の資金計画をしっかりと立てており、省エネルギー性の高い住宅を選択することが多く、光熱費は低く抑えられています。

同じ予算で建築をしたならば、家の大きさは性能に反比例してくるでしょう。

家の大きさ豪華さは違えども、毎月の住宅ローンは同じ金額を支払うこととなります。

しかし、省エネルギー性の違いで光熱費に差がつきます。

 

結局ローコストで高いお金を払うことに繋がります。

資産価値の高い家は、省エネ住宅

 

最悪は考えたくありませんが、

  • 支払いが滞れば家を売るしかなくなります。
  • 転勤が決まれば家を売るかも知れません。

 

そんな時、省エネルギー基準を満たした家満たしていない家ではどちらが高く売れるかは言わずもがなです。

ローコスト住宅が悪ということではありません。

必要な箇所にコストが割かれていない現状が危険という事です。

ローコスト住宅を検討している方にこそ、省エネ性に優れた住宅に住んでもらいたいのです。

2020年省エネルギー基準義務化を迎える前ですが、だからこそ基準を上回る家づくりが必要なのです。

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