JIS規格に登録されている断熱材グラスウールの種類とメリットデメリット

住宅によく使われる断熱材【 グラスウール 】。なんとなく言葉やどんな素材かを知っている方は多くいるでしょう。

住宅に使われる断熱材としては一番のシェアを誇ります。

その理由は、安価であること、流通していること、施工が簡単だからです。

そこでグラウウールはどんなものなのかを確認していきましょう。

断熱材グラスウールの種類

グラスウールと一言で言っても使用目的や用途によって種類があります。

 

  • グラスウール断熱材
  • 高性能グラスウール断熱材
  • 吹込みグラスウール断熱材

 

製品には大きく2種類

袋詰めの商品と、そのまま(むき出し)の商品の二つが存在します。

JIS規格(日本工業規格)Japan Industrial Standards

鉱工業品の品質の改善、性能・安全性の向上、生産効率の増進等のため、工業標準化法に基づき制定される我が国の国家基準。

住宅に使われる、グラスウールも国の基準(JIS規格)に沿った製品が使用されています。

JIS規格・文献に沿った【 グラスウール 】の性能表

 

材料名 熱伝導率 密度(㎏/㎡) 対応規格
住宅用グラスウール断熱材 10k相当 0.050 10 JIS A 9521 文献
16k相当 0.045 16
20k相当 0.042 20
24k相当 0.038 24
32k相当 0.036 32
高性能グラスウール断熱材 16k相当 0.038 16
24k相当 0.036 24
32k相当 0.035 32
40k相当 0.034 40
48k相当 0.033 48
吹込み用グラスウール断熱材 13k相当 0.052 13 JIS A 9523
18k相当 0.052 10
30k相当 0.040 30
35k相当 0.040 35

 

断熱性の高さは熱伝導率で判断する

 

断熱材の性能の高さは【 熱伝導率 】で判断されます。いかに熱が伝わりにくいかです。

上記表に、住宅用グラスウール断熱材10k相当と高性能グラスウール断熱材16k相当があります。

どちらのほうが性能がいいかというと。

熱伝導率は 

10k:0.050W/(m・k) <  16k:0.038W/(m・k) です。

数値が0に近づけば性能が良いという事になります。

この数値は同じ厚みで計算していますので、熱伝導率が悪くても厚みが変われば断熱性能は逆転する場合もあります。

グラスウールとはどんなもの

グラスウールはガラスを細かい繊維状にした、綿のようなものです。

細かいガラス繊維の間には無数の空気の層が出来上がります。この空気の層が断熱効果を発揮して熱を蓄えるのです。

最近主流となってきたペアガラスも空気の層が熱伝導を抑え、断熱効果を発揮しています。

お布団をイメージするとわかりやすいでしょう。

お布団も空気の層があり、人の熱を蓄え断熱性を発揮するので冬場のお布団が温かくなります。

グラスウールの特徴

断熱材の中でもコストパフォーマンスに優れており、用途の幅も広く用いられています。

  • 住宅用の断熱材
  • 工場・体育館などの施断熱材
  • 防音室や機械室などの吸音材
  • 空調ダクトなどの配管保温材

※防火性を利用した不燃材料ということもあり照明施工時にも使用されています。

建築物や車の窓ガラスなどに使われていたガラスを再利用して製造されている、エコな製品となります。

グラスウールの施工上の注意点

グラスウールは空気の層ができて、初めて断熱の効果が発揮することができます。

その利点をデメリットにしてしまうことがあります。

デメリットにしてしまう施工の仕方に注意

空気の層が無数にあることで、断熱効果を発揮しますが、施工するときに押しつぶしたり、曲げてしまったりしてしまうことがあります。

これは、空気の層を潰してしまうことになり、断熱効果が得られなくなってしまう行為です。

特に、筋違いやアンカーボルト・コンセントボックス周辺の断熱材施工は隙間ができやすい場所の一つです。

 

せんべい布団や体に合わないサイズの布団では正しい温かさを得るのは難しいということと同じです。

グラスウールには2つの製品がある

 

  1. 袋詰め
  2. そのまま(むき出し)

 

1.袋詰め商品は、グラスウールを触るときにチクチクしません。

構造材に留めるときに耳がついているので施工者は助かります。

ただし自重があるので袋の中でずれ落ちる危険性があり、隙間が多少なりとも存在してしまいます。

 

2.そのまま(むき出し)商品は、チクチクし、施工者が大変ではありますが、隙間ができにくいように施工ができます。

安価に手に入る断熱材ですが、施工が難しい点でもありますので注意が必要です。

下記に記した製造している会社では、正しい施工方法という説明書や動画が配信されています。

正しい施工が行われるように工夫しています。

新築住宅建築で、グラスウールを施工することになるようであれば、下記の製造・販売会社のホームページを覗いて勉強しておくといですね。

グラスウールを製造している会社

  • マグ・イゾベール
  • 旭ファイバーグラス
  • セントラルグラスファイバー
  • パラマウント硝子工業
  • ワンワールド

その他断熱材について

住宅用として一般的に使用されているグラスウールのほかに下記断熱材があります。

ハウスメーカーによっては、断熱材の仕様を決めているところがほとんどですがそれぞれ一長一短があります。

断熱材の優劣のみではなく、構造に適した材料を選ぶということも大変重要です。

 

断熱材を入れる厚みがあまりない場所には、熱伝導率の数値が良いものを。

厚みを気にしないで入れられる所は、安価なものを厚く入れるというコストバランスも検討の一つです。

すべてが良いもので揃えれば、高くなりますし、性能が低いもので揃えても快適性・経済性によくありません。

 

■無機質系断熱材

  • ロックウール

■木質繊維系断熱材

  • セルロースファイバー

■発砲プラスティック系断熱材

  • ポリスチレンフォーム
  • ウレタンフォーム
  • ポリエチレンフォーム
  • フェノールフォーム

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

大手中堅ハウスメーカー18社の断熱性能!断熱材の厚みと窓仕様まとめ

省エネルギー性を確保するための断熱材の選び方

グラスウール以外の断熱材と建築材料の熱伝導率