住宅の快適性・光熱費を左右する最重要ポイントは窓!

快適な生活を送る為に、色々と迷って住宅メーカーを探すことと思います。そんな中で住宅メーカーを検討段階で何に重点を置いて決めていきますか?

今回はそんな中で【 窓 】について深く知っていこうと思います。

 

冷暖房に限っての快適性をあげようと思えば、窓なしの性能の高い断熱材を隙間なく詰め込んだ壁と床そして天井を作り上げれば少しのエネルギー(電気・ガス・灯油)で済むでしょう。

しかし、窓(採光)のない閉鎖的な空間に人が住むのは至難の業。どうしても【 窓 】が必要になります。

冷暖房時の快適性に限っては窓がエネルギー損失の1番の要因にもなっています。

 

暑い夏の窓からの熱の影響は約7割!が窓から入る。

寒い冬の窓から温められた熱の約5割!が窓から逃げる。

 

1万円払ったけど、5千円にしかならない?

例えば、寒い冬の窓から温められた熱の約5割が窓から逃げるというものは、1万円かけて温めた空気を5千円分逃がしているので、5千円分の効果しか得ることが出来ないということ!

 

冬の暖房費ってどのくらいかかってる?

うちはねぇ~ 大体2万円くらいかかっちゃうんだよねぇ

普通の家って、どのくらいかかるものなんだろう?

せめて半分くらいにならないかなぁ

そしたら、おいしいランチを月に5回はいけるよね!

私だったら、エステに1回はいきたいなぁ

マッサージもいいかも!

 

こんな冬の電気代を見るとこんな会話が聞こえてきました。

暖房費は夏場に比べ、気温と室内快適温度の差が大きい為、より多くの暖房エネルギーがかかるんですね。

 

例えば、私の住む地域では最低気温が0度を下回ることが普通にあります。

人が快適に住むには、23度くらいの室温は欲しいですよね。

0度から23度まで温めるには23度分のエネルギーが必要です。

夏場はどうでしょう?

35度を越える夏日が多くなってきました。

人が快適に住む夏の室温は26度で快適でしょう。

35度から26度に冷やすには9度分のエネルギーを必要とします。

冬場の23に対して、夏場の9では、冬場のほうがエネルギーをより使うことがわかります。

この温度差をどうにか少なくすることが出来れば、使うエネルギーも少なくて済むんですよね。

どうしたらいいのかを見て行きましょう。

ハウスメーカーのモデルルームに足を運ぶと、省エネ性能として断熱性能を教えてくれるメーカーがあります。

この断熱性能は俗に、【 Q値 】といわれ、国が基準を定めています。現在はUa値表記しているところもあります。

関東地域になると、温暖な地域としてQ値=2.7以下を指標としています。

このQ値は0に近くなれば なるほど省エネ=光熱費が抑えられる数値になります。

多くのハウスメーカーが、壁や床・天井(屋根)の断熱材に関して、どういった素材のものをどのくらいの厚みで使っていますよ!という説明をしてくれます。

この断熱性能は、2020年に義務化されることになっているので、各社熾烈な断熱性能競争が行なわれていところです。

そしてもう一つ、家の断熱性能・光熱費を大きく左右させる部材があります。

それが、【 窓 】なんです。

床や天井(屋根)にはほとんど窓といわれるような開口部はありません。

なので、断熱材の素材や厚みがそのまま断熱性能として現れてきます。

しかし、壁にいたっては、窓という明り取り(採光)の必要性があり、どうしても窓が必要になってきます。

開放感を得る為に大きな窓を採用したい所ですが、この窓が家の断熱性能や光熱費を大きく左右するんです。

 

窓の性能!を壁に近づけることで省エネに繋がる。

 

日本の技術をもってしても、現在壁と同じ断熱性能を併せ持つ窓は開発されていません。

しかし、それに近づけることは可能なんです。

これらの熱の出入りを最小限に食い止めれば、エネルギーの損失を減らすことができます。

 

” 窓 ”を壁に近い高い性能で作れば問題は無くなる

 

壁のように熱の出入りを遮るもしくは留める性能が窓にもあります。

窓はどのような構成になっているのでしょうか。

  1. 窓枠(アルミサッシ・アルミ樹脂複合サッシ・樹脂サッシ・木製サッシ)
  2. ガラス 単一(1枚)ペア(2枚)トリプル(3枚)それ以上
  3. 中空層(空気層・ドライエアー・アルゴンガス・クリプトンガス)
  4. スペーサー(アルミ製・樹脂製・木製)
  5. Low-Eガラス(Low-E付・なし)

 

日本の窓性能のトップはLIXILのLEGARIS(レガリス)

窓にも性能表示があり、それを熱貫流率(U値)で表します。

LIXILレガリスの熱貫流率(U値)は【 0.55W/(㎡・K)】

熱貫流率(U値)とは、熱の伝えやすさを表した値

面積1㎡あたり1時間にどのくらい(キロカロリー)の熱が通るのかを表す

この数値が小さければ小さいほど熱を通しにくくなります

このLIXILのレガリスはサッシ枠が樹脂で出来ており、住宅業界でペアガラスが主流となっている現代で5層のガラスを採用している。

ガラスの中空層にはクリプトンガスを採用しており熱伝導を更に抑えています。

またガラスの間に挟むスペーサーは樹脂製になっていて、アルミスペーサーより断熱性能があがります。

 

ペアガラス以上の中空層に入る気体の種類と熱伝導率

ペアガラスやトリプルガラスや5層の中空層に入る気体は、大きく3つに分かれます。

クリプトンガス・アルゴンガス・ドライエアー

  • クリプトンガス U値 0.009W/(㎡・K)
  • アルゴンガス  U値 0.016W/(㎡・K)
  • ドライエアー  U値 0.024W/(㎡・K)

やはりこれらの数値は小さければ小さいほど熱を通しにくくなりますのでクリプトンガスが優勢になります。

ガラスとガラスの間に入るスペーサーもアルミ製と樹脂製に分かれます。アルミと樹脂の熱伝導率が1/1000ですので樹脂製にすることで性能がアップします。

最新のテクノロジーを組み込んだこのレガリスを住宅に取り込むには、相当な費用アップが考えられるでしょう。しかし窓でありながら、熱貫流率U値=0.55を叩き出すこのレガリスはこの上ない快適性をもたらすことは間違いないでしょう。

採用したいなと思った方は、窓サイズが充実しているかも確認のうえ検討ください。

サッシメーカーの窓性能の違い!

LIXIL(リクシル)

商品名 熱貫流率 サッシ枠 ガラス構成 中間層 ガラス スペーサー
レガリス 0.55 樹脂製 5層 クリプトンガス Low-E 樹脂製
エルスターX 0.79 樹脂製 トリプル クリプトンガス Low-E 樹脂製
エルスターX 0.91 樹脂製 トリプル アルゴンガス Low-E 樹脂製

 

YKK AP

商品名 熱貫流率 サッシ枠 ガラス構成 中間層 ガラス スペーサー
APW430 0.91 樹脂製 トリプル アルゴンガス Low-E 樹脂製
APW330 1.48 樹脂製 ペア アルゴンガス Low-E 樹脂製
 APW330 1.67 樹脂製 ペア 空気層 Low-E アルミ製

 

三協館山(三協アルミ)

商品名 熱貫流率 サッシ枠 ガラス構成 中間層 ガラス スペーサー
トリプルスマージュ 0.86 樹脂製 トリプル アルゴンガス Low-E 樹脂製
スマージュ 1.40 樹脂製 ペア アルゴンガス Low-E 樹脂製

 

シャノンウィンドウ

商品名 熱還流率 サッシ枠 ガラス構成 中間気密 ガラス スペーサー
シャノンウィンドウ  0.73 樹脂製 トリプル クリプトン Low-E  樹脂製
シャノンウィンドウ  0.91  樹脂製 ペア アルゴン Low-E  樹脂製

一条工務店(オリジナル樹脂サッシ) サッシメーカーではなく住宅メーカー独自開発品

展示場に行くと貰えるパンフレットの中に【防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ】を紹介するパンフレットがあったので記載してみます。平成26年度 省エネ大賞受賞していますね。

商品名 熱貫流率 サッシ枠 ガラス構成 中間層 ガラス スペーサー
防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ(標準仕様) 0.80 樹脂製 合わせガラス付きトリプル クリプトン Low-E 樹脂製

 

商品タイプ(i-smartとi-cube)にはハニカムシェードと言う断熱シェードが標準採用されており、防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシと組み合わせる(ハニカムシェードを降ろした状態)と熱貫流率が更にアップして【0.60W/(㎡・K)】※開き窓)になるという。

まとめ

窓の熱貫流率のみでランキングをつけてみました。

ランキング メーカー 商品名 熱貫流率
1 LIXIL レガリス 0.55
2 LIXIL エルスターX クリ 0.79
3 一条 ツイントリプル 0.80 ※0.60
4 三協館山 トリプルスマージュ 0.86
5 LIXIL エルスターX アル 0.91
5 YKK AP APW430 0.91
7 三協館山 スマージュ 1.40
8 YKK AP APW330 1.48
9 YKK AP APW330 1.67

※記事作成時期により、各社の性能が変わっている場合があります

最新の窓性能ランキングは樹脂サッシの断熱性能ランキングと世界の窓基準記載しています。

家全体でみると窓だけが高性能では意味も浅くなってきてしまいます。費用対効果を検討して取り入れる窓を選びたいですね。

今回調査した、窓は全て樹脂枠を採用した窓になります。

まだまだ、アルミサッシもしくはアルミと樹脂の複合サッシを採用しているメーカーも存在します。

世界に右にならえではありませんが、窓の高性能化で得られるメリットは光熱費のみではなく健康や住宅寿命にも密接にかかわってくるのです。

日本の住宅”窓”事情がいかに世界から遅れを取っているかを日本の窓と世界各国の窓事情 国の基準値の違いでご紹介します。

 

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