タマホームの断熱性能を調べていくと、公式ホームページにも記載が見つかりません。これから省エネルギー基準が義務化されるので、多くのハウスメーカーが取り入れているようなモデルハウスでの基準でもいいので比較できるようにしてほしいところです。
断熱性能は、住む人の快適性とお財布に直結する光熱費に直に結びつきます。
そういったことからも、タマホームがどのくらいの断熱性能を有しているのかを探ってみたいと思います。
タマホームの断熱性能【UA値】
タマホーム |
断熱性能【UA値】 |
公表値なしだけど、0.60~0.87前後と予想 |
冒頭でも話ましたが、タマホームのホームページ等を見ていくと、断熱性能を表すUA値の表記が見当たりません。しかし、国の進めるZEH住宅商品は存在していることから、断熱性能を高めることはできるようです。
そこで、ZEH住宅の目標と実績を各ハウスメーカー同様に見てみましょう。
見ていく資料は、一般社団法人 環境共創イニシアチブ(通称:Sii(シー))に記載されているZEH住宅への取り組み状況(目標値:実績値)を参照します。
そのSii(シー)に記載されているタマホームのZEH住宅への取り組みでは、2017年のZEH実績(注文住宅)は2%となっています。(下記に示す、一般社団法人 環境共創イニシアチブデータより)
ZEH住宅を実現するには、ZEH住宅基準(UA値)である断熱性能0.6(温暖地域)を下回ることが必須条件となっています。(各地域のZEH住宅基準(UA値)は下記表にて確認できます)この性能は、ZEH住宅を申請するときに、判断基準となるので、1邸1邸計算をしているので、確かな数値です。
表の見方について詳しくは下記にて説明していますので、ここではイメージです。
タマホームのZEH住宅の普及は、かなり厳しい現実が映し出されています。多くのハウスメーカーが省エネに取り組む中、企業として率先して取り組むところは、標準化するか、特化した商品を提供しています。
タマホームも特化したZEH商品を展開はしていますが、営業社員に浸透していない現状が見受けられます。
販売の最前線にいる営業マンを奮起させなければ、新しい商品も売れません。
このため、ZEH基準であるUA値=0.6を満たした住宅は、実績で発表している2%。その他に販売している住宅98%は、省エネ義務化前ということもあり、省エネ基準であるUA値=0.87も出ていない住宅が多くあるのではと感じます。
下記画像にあるように、今までの販売戦略がいかにローコスト重視だったかが分かります。そこに、コストアップにつながるZEH住宅は、受け入れられなかった、販売最前線でどのように販売したらいいのかに迷ってしまった結果でしょう。
このことから、タマホームが提供している注文住宅のUA値は、ZEH住宅を頼めば、建築地に合ったZEH住宅基準を満たすものの、一般的に販売されているローコスト中心な住宅は0.87前後になるのではと予想します。
タマホーム | |
ZEH住宅(UA値:0.6以下) | ZEH住宅以外(UA値:0.87前後) |
断熱性能は家の間取りや採用する窓の種類(大きさや性能)素材の性能により左右します。事細かに計算をしない限り、大まかな断熱性能の数値しか分かりません。
「省エネルギー基準」と「ZEH基準」については、下記に記載しました。
省エネ基準を上回るタマホームのZEH(ゼッチ)
ZEHとは!?
ZEHとは「快適な室内環境」と、「年間で消費する住宅のエネルギー量が正味で概ねゼロ以下」を同時に実現する住宅のこと。
国は、2030年までに新築の平均でZEH住宅を普及させる目標を掲げています。
先述の断熱性でも触れましたが、下記画像はタマホームがどのくらいZEH住宅の普及に力を入れているかが分かる表です。これを提供しているのは、一般社団法人 環境共創イニシアチブ、通称Sii(シー)です。
【データの見方】
2016・2017は目標と実績、2018年以降は目標数値
- 登録種別 A = 北海道
- 登録種別 B = その他都府県
タマホームでは北海道は登録していない様子です。
上記画像が小さく見えずらい場合は、こちらからSiiのページが開きます。
内容をみると、2016年、2017年に掲げた目標と実績数値、そしてそれ以降の目標数値が掲げられています。
先ほども、断熱性能の分布をみるために【ZEH普及目標と実績】を見てきましたが、目標も低く、その目標にも達していない実績となっています。
2015年12月、政府より「2020年までに新設する住宅の過半数をZEH
とする」という政策目標が発表されており、タマホームホームページ上では、2016年4月29日に、ZEH対応商品として「大安心の家ZERO」を発表しています。
タマホームの断熱性能Q値:次世代省エネルギー基準
義務化前の基準「次世代省エネルギー基準」の断熱性能Q値を参考に掲載します。
- 標準仕様 Q値 = 2.7
この次世代省エネルギー基準時代のQ値は、家自体の性能を表しているものなので、UA値で関係してくる日射量や省エネ設備を除いた純粋な家の断熱性能です。
今でも十分に断熱性能を語る上では通用する基準ではないでしょうか。
下記にて、「次世代省エネルギー基準」を義務化基準となる「改正省エネルギー基準」と「ZEH住宅基準」と並べ分かりやすく表にしました。
義務化省エネルギー基準とZEH基準
ハウスメーカーが提示する、断熱性能UA値がどのような基準で成り立っているのかを知らないと、そのハウスメーカーが優れた性能を装備しているのかどうかが分かりません。
テレビCMやブランドイメージに感化されてしまうと、客観的な数字を見れなくなってしまいます。
そのため、2020年に義務化される「省エネルギー基準」と国が推奨している基準「ZEH基準」また、参考に基準単位がQ値時代の「次世代省エネルギー基準」を紹介します。
断熱基準 | 基準単位 | 地域区分 | |||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | ||
改正省エネ基準 | UA値 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | ー | |||
ZEH基準 | UA値 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | |||||
次世代省エネ | Q値 | 1.6 | 1.9 | 2.4 | 2.7 | 3.7 |
地域区分の見方
- 旭川
- 札幌
- 盛岡
- 仙台
- つくば
- 東京
- 鹿児島
- 那覇
タマホームの断熱性能(UA値)まとめ
タマホーム | |
ZEH住宅UA値:0.6以下 | ZEH住宅以外UA値:0.87前後 |
タマホームでは、モデルハウスを例にした断熱性能(UA値)を公表していません。そのため、どのくらいの断熱性能を有する家を考えるか?は、施主となるあなたの懐具合次第となります。
タマホームで、より高断熱の住宅を求めるならば「大安心の家ZERO」を選択することになるでしょう。
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