ハウスメーカーの断熱性能UA値と省エネルギー基準比較!【ヤマダ・エスバイエルホーム編】

ヤマダ・エスバイエルホームは、家電量販店業界No.1の売上高を誇る「ヤマダ電機」に買収された「旧エスバイエル」です。

2018年10月に「ヤマダ・エスバイエルホーム」(とヤマダウッドハウス)は社名変更をして、「ヤマダホーム」となり、エスバイエルの名前が無くなります。

 

家電関係だと「パナソニックホームズ」も家電メーカー直営を売りにしていますが、ヤマダ電機も量販店No.1の実績を活かして復活をはかる狙いでしょう。

そんなヤマダ・エスバイエルホームは、どのくらいの断熱性能を持っているのでしょうか。

ヤマダホームの断熱性能【UA値】(旧ヤマダエスバイエルホーム)

ヤマダ・エスバイエルホーム
 断熱性能【UA値】
 0.50(ウェルネス断熱仕様)

ヤマダ・エスバイエルホームのウェルネス断熱仕様では、UA値が0.50と東北地方の省エネ基準を上回る性能を出しています。

どのハウスメーカーも同じですが、モデル棟でのデータなので、間取り、窓の仕様など、断熱性能が左右されるので実質の所、2割3割増しの数値と思うといいでしょう。(車の燃費も同じですよね)

ヤマダ・エスバイエルホームが使用する断熱材

ヤマダ・エスバイエルホームがウェルネス断熱仕様で採用しているのが、断熱材区分Fに該当する、高性能断熱材。この辺りの性能になってくると、後は厚みがどれくらいあるのか?

そして、隙間ができにくい施工をしているのか?がキーポイントになってくると思います。

ただ、天井に使用しているのはロックウールになっていますね。

ヤマダ・エスバイエルホームの壁断熱仕様

「ウェルネス断熱 S×L」仕様では、ヤマダ・エスバイエルホームが壁の断熱に使用しているのは、「押出法ポリスチレンフォーム」熱貫流率(U値=0.022)という高性能な断熱材です。ただその厚みがどのくらいなのか?が分かりませんでした。

通常の仕様であると、壁の中の断熱材は「ロックウール」を採用している様子です。

ヤマダ・エスバイエルホームの天井・床断熱仕様

「ウェルネス断熱 S×L」仕様の天井断熱は、標準仕様と同じ、「ロックウール」を使用。

床の断熱については、壁に使用している断熱材よりも少し性能が高い「フェノールフォーム」を採用しています。熱貫流率(U値=0.020)

通常の仕様は、ビーズ法ポリスチレンフォーム、熱貫流率(U値=0.022)を63mm使用。

断熱材の厚みはウェルネス断熱仕様でも同じだと思います。

ヤマダ・エスバイエルホームの採用しているアルミ樹脂複合サッシ

窓の断熱性に関しては、他メーカーも採用している「アルミ樹脂複合サッシ」を採用。特段ガラスの中間層に関して言及していないことから、ドライエアーが標準的な仕様になっているものと思います。

  • 断熱性能をもう少し高めたい
  • 家にいる間の快適性を高めたい

こんな時には、窓の性能を上げるのが手っ取り早いです。

ヤマダ・エスバイエルホームが採用しているサッシは、日本の基準(義務じゃない)でいうとフォースター(★★★★)の最高ランクに位置しますが、この基準がおかしいので、フォースターランクを採用したからといって、断熱性能を上げることや、快適性は一概に上がりません。

フォースターの中のサッシでも、ピンキリに商品があることを知っておくと、対策が取れます。

サッシ性能については、樹脂サッシの断熱性能ランキングと世界の窓基準をご覧ください。

 

国の求める「省エネルギー基準」と「ZEH基準」については、下記に記載しました。

省エネ基準を上回る一条工務店のZEH(ゼッチ)は標準性能

ZEHとは!?

ZEHとは「快適な室内環境」と、「年間で消費する住宅のエネルギー量が正味で概ねゼロ以下」を同時に実現する住宅のこと。

参考資料:ZEH ロードマップ News Release

国は、2030年までに新築の平均でZEH住宅を普及させる目標を掲げています。

 

下記画像は一条工務店がどのくらいZEH住宅の普及に力を入れているかが分かる表です。これを提供しているのは、一般社団法人 環境共創イニシアチブ、通称Sii(シー)

【データの見方】

2016・2017は目標と実績、2018年以降は目標数値

  • 登録種別  A = 北海道
  • 登録種別  B = その他都府県

上記画像が小さく見えずらい場合は、こちらからSiiのページが開きます

内容をみると、2016年、2017年に掲げた目標と実績数値、そしてそれ以降の目標数値が掲げられています。

登録種別Aの北海道は、登録していないのかデータが見当たりませんでした。

登録種別Bの北海道以外の都府県では、ZEH住宅は全体の15%の実績です。

大手ハウスメーカーの中では、少ない実績かもしれません。

ヤマダ・エスバイエルホームの断熱性能Q値:次世代省エネルギー基準

義務化前の基準「次世代省エネルギー基準」の断熱性能Q値を参考に掲載します。

  • 標準仕様 Q値 = 2.5

この次世代省エネルギー基準時代のQ値は、家自体の性能を表しているものなので、UA値で関係してくる日射量や省エネ設備を除いた純粋な家の断熱性能です。

今でも十分に断熱性能を語る上では通用する基準ではないでしょうか。

下記にて、「次世代省エネルギー基準」を義務化基準となる「改正省エネルギー基準」と「ZEH住宅基準」と並べ分かりやすく表にしました。

義務化省エネルギー基準とZEH基準

ハウスメーカーが提示する、断熱性能UA値がどのような基準で成り立っているのかを知らないと、そのハウスメーカーが優れた性能を装備しているのかどうかが分かりません。

テレビCMやブランドイメージに感化されてしまうと、客観的な数字を見れなくなってしまいます。

そのため、2020年に義務化される「省エネルギー基準」と国が推奨している基準「ZEH基準」また、参考に基準単位がQ値時代の「次世代省エネルギー基準」を紹介します。

断熱基準 基準単位 地域区分
改正省エネ基準 UA値 0.46 0.56 0.75 0.87
ZEH基準 UA値 0.4 0.5 0.6
次世代省エネ Q値 1.6  1.9  2.4  2.7 3.7

地域区分の見方

  1. 旭川
  2. 札幌
  3. 盛岡
  4. 仙台
  5. つくば
  6. 東京
  7. 鹿児島
  8. 那覇

ヤマダ・エスバイエルホームの断熱性能(UA値)まとめ

ヤマダ・エスバイエルホーム
 断熱性能【UA値】
 0.50(ウェルネス断熱仕様)

独自の工法を持つヤマダ・エスバイエルホームは、その特徴となる独自工法が仇となり、断熱材を厚く充填することが難しいように思います。

そのために、高性能な断熱材を使用してUA値を高めている様子です。

断熱性能とは違いますが、ヤマダ電機が親会社のため、家を購入すると、家電類の購入がかなりお得になるようです。

>>ヤマダ・エスバイエルホームの資料を取り寄せる!

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